【関西各駅探訪第219回~近鉄湯の山線菰野駅~】

【かつては折り返し電車もあった菰野町の中心駅】

菰野

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近鉄湯の山線菰野駅は、三重県三重郡菰野町にある。湯の山線の核となる駅の一つで、菰野町の中心駅となっている。かつては折り返し電車の設定もあり、構内は2面3線と広く取られている。

菰野駅は1913年(大正2年)6月1日に四日市鉄道の川島村(現在の伊勢川島)〜湯ノ山(現在の湯の山温泉)間の開通とともに開業した。1931年(昭和6年)3月1日に会社合併により三重鉄道の駅となった。1944年(昭和19年)2月11日に会社合併により三重交通の駅となった。1964年(昭和39年)2月1日に三重交通が鉄道事業を三重電気鉄道に分離譲渡し、三重電気鉄道の駅となった。同年3月1日に762mmから1,435mmへの改軌、架線電圧の直流1,500Vへの昇圧が行われた。1965年(昭和40年)4月1日に会社合併により近畿日本鉄道湯の山線の駅となった。1985年(昭和60年)11月28日にダイヤ変更により、当駅発着の定期列車が廃止された。2007年(平成19年)4月1日にICカードPiTaPaの供用を開始、簡易改札機が導入された。2012年(平成24年)12月に終日無人化された。

菰野

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菰野駅は2面3線で、2番線から駅本屋側の1番線へは構内踏切を渡ることになる。3番線は現在は使われておらず回送車などがたまに発着するのみとなっている。

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菰野駅の改札は1ヶ所のみで、ICカード対応の自動改札機が設置されている。2012年から無人化されているため駅員は不在である。

菰野

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駅前は広く、大きなロータリーがあり、バスやタクシーの発着に対応している。また、自家用車での送迎も多いため、車が停車できるスペースも広く取られている。


菰野駅の2015年度1日あたりの乗車人員は1,447人となっている。定期利用者は1,049人で、定期比率は72.4%と非常に高い。大半が電車通学の高校生と思われる。10年前の2005年度は、1,441人の乗車人員に、定期利用者は1,050人だったので、ほぼ横ばいとなっている。少子高齢化が進む中では健闘している部類と言える。

  

鉄道コム

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