関西私鉄列車種別研究~快速特急~

8008F快速特急洛楽

8008F

関西私鉄で快速特急の種別を採用しているのは定期列車では土休日のみ運転の阪急京都本線快速特急京とれいんのみで現在のところそれ以外では快速特急を使用している会社はない。臨時列車では阪急京都本線の梅田~嵐山間、河原町~嵐山間に臨時快速特急さがの、おぐらが運転されている。また、京阪本線で行楽シーズンに臨時快速特急洛楽が運転されており、往年の特急のように京橋~七条間をノンストップで運転している。

かつては阪急京都本線、京阪本線で快速特急は定期列車として運転されていた。阪急京都本線では2001年3月改正以降に朝夕夜間に梅田から十三、高槻市、桂、大宮、烏丸、河原町に停車する快速特急を運転していた。同改正で特急の停車駅が増加してそれに伴い、停車駅の少ない快速特急、通勤特急をラッシュ時などに運転していた。当時は通勤特急は桂を通過し、高槻市のみの停車だったため、快速特急よりも上位に位置する列車だったので快速特急は最上位種別とは言えなかった。この後、2007年3月のダイヤ改正で快速特急は通勤特急に統合されてその任を終えた。

6351F快速特急梅田

6351F

京阪本線では2003年9月のダイヤ改正で阪急京都本線と同じく特急の停車駅を大幅に増やしたが、これに伴い、朝夕ラッシュ時に停車駅の少ないK特急という新しい種別を設けた。中之島線開業時に列車種別を整理し、K特急を快速特急に改称した。快速特急は夕方ラッシュ時のみの運転で、特急と併用して運転されていた。2010年5月のダイヤ見直しにより特急に統合されて消滅した。

8008F快速特急出町柳

8008F

快速特急は関西では阪急、京阪の京阪間私鉄の2社のみの採用となっているが、関東では京急が古くから採用しており、主力種別となっている。現在では快速特急の略称の快特が種別となっており、すっかり定着している。この他、関東では京成が京急に続いて快特を採用している。

また、名鉄でも中部国際空港開業時に快速特急の設定を行い、岐阜や豊橋から快速特急が運転されている。

名鉄2009Fミュースカイ

2009F

  

鉄道コム

タイトルとURLをコピーしました