関西各駅探訪第98回~JR福知山線谷川駅~

【丹波の里にある加古川線との結節点】

谷川

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JR福知山線谷川駅は、兵庫県丹波市にある。丹波の山間の中にある駅だが、JR加古川線を分岐しており、連絡駅の機能を果たしている。もっとも福知山線でも毎時1本程度の運転で、加古川線はさらに本数が少ないので、加古川線への乗り換えは、乗車前に時刻表を十分確認する必要がある。基本は福知山線は普通が停車するのみだが、朝夕には特急こうのとりの一部の列車が停車する。また、朝夕には大阪発着の丹波路快速の停車もある。加古川線は全列車が普通である。

谷川駅は1899年(明治32年)5月25日に阪鶴鉄道の篠山(現在の篠山口)から柏原までの延伸により開業した。旅客・貨物取扱開始。1907年(明治40年)8月1日に阪鶴鉄道が国有化され、国有鉄道の駅となった。1909年(明治42年)10月12日に線路名称が制定され、阪鶴線所属駅となった。1912年(明治45年)3月1日に線路名称改定。阪鶴線の福知山駅以南が福知山線に改称し、当駅もその所属となった。1924年(大正13年)12月27日に播丹鉄道(現在の加古川線)が野村(現・西脇市駅)から延伸し、当駅に乗り入れた。1943年(昭和18年)6月1日に播丹鉄道が国有化され鉄道省加古川線となった。1982年(昭和57年)10月3日に貨物取扱が廃止された。1987年(昭和62年)4月1日に国鉄分割民営化に伴い、JR西日本の駅となった。2021年(令和3年)3月13日から福知山線でICカードICOCAの利用が可能となった。

谷川

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谷川駅はホーム2面3線で、福知山線ホームは2面2線を使用する。

谷川

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加古川線ホームは福知山線1番線側の対面に設けられ、4番線となっている。加古川線ホームが4番線となっているのは、かつて福知山線2番線の反対側に3番線があったためで、現在は閉鎖されているので、3番線が欠番になっている。

谷川

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改札は1ヶ所のみで、出口も1ヶ所のみとなっている。自動改札は未整備で、ICカードリーダーの設置もなく、ICOCAなどのICカード乗車券は利用できない。駅舎は地上で、福知山線2番線とは陸橋で結ばれている。

谷川駅の2014年度の1日あたりの乗車人員は、494人で、うち定期利用者は352人となっている。定期比率は71.3%で、昨今の各駅の状況の中では定期比率は高い方である。10年前の2004年度には、628人の利用に対して、定期利用は429人だった。定期利用者も20%近く減少しているが、それ以上に定期外利用者が減少しているため、2014年度では定期比率が高くなっている。駅前には現行ルートでの複線化を訴える看板があるが、この利用動向を見る限りでは実現の可能性は低いだろう。

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谷川駅はデータイムには篠山口~福知山間の普通が毎時1本停まるのみとなっている。普通は223系2両編成のワンマン運転で、大阪方面へは篠山口で丹波路快速に乗り換えとなる。平日朝ラッシュ時には、6時台と7時台に丹波路快速の乗り入れがあり、6時台は特急こうのとり1本と丹波路快速3本が運転されている。7時台には特急こうのとり1本と丹波路快速1本の運転で、8時台には特急こうのとり1本、丹波路快速1本、普通篠山口行き1本が運転されている。特急こうのとりは9時台の電車も停車する。平日夕方ラッシュ時は、18時台に1本丹波路快速の直通があり、19時以降は特急こうのとりと丹波路快速が各1本の運転となる。最終電車は、下りが谷川発0時23分の普通福知山行きで、この電車は篠山口始発で運転され、大阪発22時54分の丹波路快速と連絡している。上り最終は、23時09分の普通篠山口行きで、篠山口から先の連絡はない。

  

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