関西各駅探訪第81回~神鉄有馬線鵯越駅~

【今は山間の閑静な駅だが、かつては義経が鵯越逆落としで名を馳せた池】

3018F

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神鉄有馬線鵯越駅は神戸市兵庫区にあるが、神戸市内とはとても思えないほど長閑な駅である。鵯越は、源義経が一ノ谷の戦い戦いで、逆落としを行ったことで有名な地である。それだけに駅周辺は山々に囲まれて、標高こそそれほど高くはないが、険しい環境にある。駅近くには鵯越霊園があり、鵯越大仏もある。また、六甲縦走ではこのあたりは拠点になっており、登山者が利用する姿も見られる。

鵯越駅は1928年(昭和3年)11月28日に神戸有馬電気鉄道の湊川〜電鉄有馬(現在の有馬温泉)間開通とともに開業した。1947年(昭和22年)1月9日に三木電気鉄道との会社合併により神有三木電気鉄道の駅となった。1949年(昭和24年)4月30日に社名変更により神戸電気鉄道の駅となった。1988年(昭和63年)4月1日に社名変更により神戸電鉄の駅となった。2005年(平成17年)3月11日に上りホーム側に改札口が新設された。同時に跨線橋が廃止され上下ホーム改札個別となった。

5004F

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鵯越には普通のみが停車し、準急以上の優等列車は全て通過する。

鵯越

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対向式ホーム2面2線で、ホームはカーブしており、新開地方にはトンネルがあり、その先は下り勾配。鈴蘭台方は、カーブしてから急な上り坂になっており、狭隘な地に駅がある。

鵯越

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鵯越駅下りホームの駅舎。こちらがメインの駅舎だが、上り側にも改札があり、現在は跨線橋が閉鎖されているため、上下線の改札は分離されている。

鵯越

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駅周辺は、一部商店などもあるが、基本的には山の中に駅があるため、周辺は山に囲まれた格好になっている。坂道を上がるとマンションなども建っており、山すそに住宅地もある。

鵯越

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新開地方のトンネルの上には、旧西神戸有料道路が走っており、バス停もあり、神戸市営バスが走っている。


鵯越駅の2014年度の1日あたりの乗車人員は、573人で、うち定期は342人となっている。定期比率は59.8%で、定期利用者の比率は近年としては高い方と言える。10年前の2004年度には、655人の利用があり、うち定期利用は395人だった。10年前に比べて10%強減少している。絶対数が少ないため、利用者の減少の幅は小さいが、年々利用者は減っているものと思われる。なお、鵯越駅は有馬線内では、神鉄六甲、有馬口に次いで3番目に乗車人員が少ない。

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データイムは、普通が15分毎の運転で、新開地方面は全て新開地行きだが、下り方面は、粟生線直通と三田線直通が30分毎の運転となっている。平日朝ラッシュ時は、上り新開地方面が7時台、8時台ともに各8本の運転。全て普通のみの停車となる。平日夕方ラッシュ時下りは、18時台が8本、19時台が6本の運転。最終電車は、下りが新開地発0時03分の普通志染行き。この電車は、新開地で阪神梅田発23時20分の特急須磨行きと阪急梅田発23時20分の快速急行新開地行きと連絡している。上り最終は、鵯越発23時48分の普通新開地行き。

  

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