関西各駅探訪第88回~JR草津線貴生川駅~

【JR草津線、近江鉄道、信楽高原鐡道の3社が集まる滋賀県南部の結節点】

貴生川

貴生川

JR草津線貴生川駅は、滋賀県甲賀市にあり、近江鉄道本線、信楽高原鐡道との連絡駅となっている。ローカル線ばかりが3路線集まる珍しい駅である。

貴生川駅は1900年(明治33年)12月28日に関西鉄道線と近江鉄道本線との乗換駅として開業した。1907年(明治40年)10月1日に関西鉄道が国有化され、国有鉄道の駅となった。1909年(明治42年)10月12日に線路名称が制定され、草津線の所属となった。1933年(昭和8年)5月8日に国鉄信楽線が開業した。1971年(昭和46年)10月1日に貨物の取り扱いを廃止された。1986年(昭和61年)11月に橋上駅舎化された。1987年(昭和62年)3月31日に貨物の取扱を再開。ただし、列車の設定はなかった。翌4月1日に国鉄分割民営化により、草津線・信楽線の駅はJR西日本、JR貨物の駅となった。同年7月13日にJR信楽線が第三セクター信楽高原鉄道に転換、同社の路線となった。1999年(平成11年)3月31日に貨物の取り扱いが廃止された。2003年(平成15年)11月1日に草津線の当駅から草津までの間でICカードICOCAの利用が可能となった。2018年(平成30年)3月17日に草津線の柘植〜当駅間でICカードICOCAの利用が可能となった。2019年(平成31年)1月18日に中線の線路が撤去された。2020年(令和2年)2月21日にみどりの窓口が営業を終了し、翌2月22日からみどりの券売機プラスが稼働を開始した。

貴生川

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ホーム2面2線で、3番線の隣に信楽高原鐡道用のホームが設置されている。信楽高原鐡道発足時には、直通運転が行われていたが、正面衝突事故を起こして、直通運転は中止になった。

貴生川

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駅舎は橋上駅舎で、改札は1ヶ所のみとなっている。陸橋で近江鉄道本線と連絡している。

貴生川

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信楽高原鐡道とは、3番線とホームを共有しており、ホーム上に連絡用のICカード読取機が設置されている。

貴生川

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北口、南口ともにロータリーがあり、バスやタクシーが発着している。バス乗り場からは甲賀市コミュニティバスが発着する。


貴生川駅の2014年度の1日当たりの乗車人員は、4,250人で、そのうち定期利用が3,088人となっている。定期比率は72.7%で、JR西日本のアーバンネットワークエリアとしては標準的な比率と言える。10年前の2004年度は、4,266人で、うち定期利用が3,064人だった。微減しているが、定期利用は微増しており、ほぼ横ばいで推移しているものと思われる。

L6

貴生川駅のデータイムのダイヤは、柘植行きが毎時1本、草津から当駅止まりが毎時1本の運転で、草津方面へは毎時2本、柘植方面へは毎時1本の運転となっている。平日朝ラッシュ時ダイヤは、草津方面行きが、6時台、7時台、8時台にそれぞれ毎時3本運転されている。6時台に1本大阪直通があり、毎時1本京都直通が運転されている。平日夕方ラッシュ時は、17時台、19時台に毎時2本、18時台に3本が運転されている。京都直通は17時台に1本、18時台に2本運転されている。最終電車は、下り草津方面が貴生川発23時21分の柘植発普通草津行きで、上り柘植方面が草津発23時54分の普通柘植行きで、貴生川発は0時18分となる。

  

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