関西各駅探訪第61回~能勢電鉄妙見線鶯の森駅~

鶯の森

鶯の森

【ウグイスが鳴く渓谷も今や車の騒音が掻き消す】

能勢電鉄妙見線鶯の森駅は、兵庫県川西市にある。妙見線起点の川西能勢口から3つ目の駅である。駅名は鶯の声が聞こえる森が由来であるが、周辺は宅地化されており、鶯が鳴くような森は少なくなっている。とはいえ、駅近くは猪名川のちょっとした渓谷になっており、まだまだ鶯の鳴き声が聞こえてくる景色が残っている。鶯の森駅は1916年(大正5年)9月5日に滝山〜皷ヶ滝間に矢問駅を新設。1953年(昭和28年)8月21日に矢問駅を廃止し、当駅が開業した。1967年(昭和42年)11月30日に当駅まで複線化され、駅が改良された。

鶯の森

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鶯の森駅の駅名版には鶯のイラストが入っている。能勢電の各駅には駅名の由来などのイラストが入る。

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改札は上下線に各1ヶ所ずつある。いずれも無人で、自動改札と自動券売機が設置されている。遠隔でやり取りを行うためインターホンが設置されていて、駅員とやり取りができる。

鶯の森

インタホーンの他に、筆談案内機も設置されており、コミュニケーションツールはなかなか充実している。

鶯の森

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下り線側の改札は住宅街の中にある。上り線側の改札は、県道12号線に面しており、その向こうには猪名川が流れる狭隘な土地にあるため、駅周辺は非常に狭い。西側は高台になっており、高台の上に、鴬台、鶯が丘などの住宅街が広がっている。2㎞程西へ行くと川西名峰高校があるが、バスでのアクセスとなっており、鶯の森駅は最寄駅にはなっていない。

鶯の森

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鶯の森駅は2面2線で、ホーム有効長は6両分あるが、4両編成の普通しか停車しない。川西能勢口方に非常用の渡り線があるが、こちらも通常使用されない。

鶯の森駅の2014年度の1日あたりの乗車人員は、647人で、能勢電妙見線では4番目に少ない。定期客は324人で、10年前の2004年度よりも30%以上減少している。定期比率は50%をキープしており、他の駅よりも定期比率はやや高い。とはいえ、全般的に利用者は少なく、日中などは非常に長閑な雰囲気の駅である。

鶯の森

鶯の森

鶯の森駅は、普通のみが停車する。データイムは10分毎の運転、朝ラッシュ時上りは、7時台が7本、8時台が9本運転されている。夕方ラッシュ時は、18時台が8本の運転で、ほかの時間帯は毎時6本の運転となっている。最終電車は、下りが川西能勢口発0時25分の普通妙見口行きで、川西能勢口で阪急宝塚線の最終急行雲雀丘花屋敷行き(梅田発0時00分)と連絡している。上りの最終は、鶯の森発0時14分の普通川西能勢口行きとなっている。

1757F

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鶯の森駅周辺は、自然豊かな風景が展開され、駅近くからトンネルを抜けて駅へ向かってくる電車を撮影できる。また、県道12号沿いでは猪名川を渡る能勢電の電車を撮影できる。

  

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