【南海連絡で大発展した堺筋線の終点】
1.天下茶屋駅概要
大阪市交堺筋線天下茶屋駅は大阪市西成区にある。南海本線、南海高野線との連絡駅で、1993年3月4日に堺筋線動物園前からの延伸で開業した。堺筋線延伸の代替で天王寺と当駅を結んでいた南海天王寺支線は廃止された。南海との連絡駅として成長を続けており、乗り換え客が大幅に増加し、南海では全ての優等列車が停車するようになった。
2.天下茶屋駅周辺
西側の工場跡地にはショッピングセンターやフットサル場ができて再開発されている。南西方向には四つ橋線の岸里駅がある。東側は商店街があり、下町の風情が色濃い。阪堺電車の北天下茶屋駅も近い。
3.天下茶屋駅構内
ホーム2面3線で、通常島式ホームの2番線、3番線が使用されている。1番線はラッシュ時に使用され、行楽シーズンに運転される阪急嵐山への臨時列車も同ホームから発着する。
1番線から発着する阪急嵐山行き臨時列車。現在は臨時直通特急として運転されている。
ホームから改札がある地上へはエレベータ、エスカレータが設置されている。
改札は1ヶ所で有人改札になっている。ICカード対応の自動改札機、自動精算機、自動券売機が設置されている。
4.バス路線
天下茶屋駅に乗り入れるバス路線はない。西側には駅前ロータリーがあり、バスの乗り入れも可能だが、以前赤バスが乗り入れていたこともあったが、今は路線がない。
5.乗降客数
天下茶屋駅の2015年度1日あたりの乗車人員は37,545人で、うち定期利用者は10,730人だった。定期比率はわずか28.6%で、定期外利用者が多い。2002年度と比較すると全体で65.7%増加しており、定期利用者が6.7%増、定期外利用者は112.8%も増加している。開業以降、徐々に利用者を増やしていき、南海天下茶屋駅の優等列車停車でさらに利用を増やした形になっている。
6.ダイヤ
平日データイムは毎時12本の運転で、阪急直通と天六折り返しが半分ずつ運転されている。阪急直通は北千里行きと高槻市行きがそれぞれ20分毎に運転される。土休日ダイヤでは、堺筋準急が20分毎に運転され、天六折り返しの運転はない。平日朝ラッシュ時は、7時台16本、8時台20本が運転される。全て普通で、天下茶屋着の列車には阪急からの堺筋準急もあるが、堺筋線内は各駅に停車する。夕方ラッシュ時は、15〜16本の運転で、阪急直通の堺筋準急が20分毎に運転される。最終は、天下茶屋発が0時18分の正雀行きで、天下茶屋着は北千里発23時42分の普通となる。