【関西各駅探訪第17回】大阪市営地下鉄谷町線田辺駅

田辺

【大阪市交田辺駅の前身は南海平野線田辺電停】

1.田辺駅概要

田辺

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大阪市交通局谷町線田辺駅は同線八尾南延伸の1980年11月27日に開業した。大阪市東住吉区に駅があり、駅の真上には阪神高速14号松原線が走っており、地下と高架が一体になっている。谷町線は南海平野線の代替路線で、同線の田辺駅の代替駅の役割を果たしている。

2.田辺駅周辺

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近鉄今川駅、近鉄北田辺駅が至近距離にある。今川が徒歩10分ほど、北田辺も徒歩10分ほどの距離にあり、乗換駅というより競合関係にある。大阪市中心部への便は近鉄南大阪線より谷町線の方がはるかによいので、谷町線開業により南大阪線の利用者が減ったと言われている。西側に目を向ければ、JR阪和線南田辺駅が、これも徒歩10分圏内にあり、こちらも競合関係にある。JRの方も阪和線普通は天王寺止まりのため、大阪市中心部へのアクセスはやはり谷町線が便利である。

 3.駅構内

田辺

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ホーム1面2線の島式ホームで、改札は地下鉄としては珍しく地上にある。

田辺

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珍しく地上に改札がある田辺駅。有人改札でICカード対応の自動改札機と自動券売機、自動精算機が設置されている。

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駅は阪神高速の高架下にあり、駅周辺に駐輪場などが設置されている。

4.バス路線

田辺駅周辺からバス路線は出ていない。鉄道路線が密な分バス路線は希薄な地域と言える。

5.乗降者数


2015年度大阪市統計データでは、乗車人員が4,457人/日、うち定期利用は1,159人/日となっている。降車人員は4,149人/日、うち定期が1,091人/日となっている。乗車人員より降車人員が少なくなっており、とりわけ定期外利用では1割程度降車人員が少なくなっている。行きは地下鉄、帰りはJRか近鉄を利用している人や近場のため、タクシーを利用したりする人がいるのかもしれない。2002年度のデータでは乗車人員が4,331人/日、うち定期利用が2,260人/日、降車人員が3,925人/日、うち定期が2,051人/日の利用があった。定期利用は乗車も降車も10年前の方が多く、定期券からPITAPAへの移行などがあったと思われる。全体的には5%程の減少で、ほぼ横ばいの数字となっている。

6.ダイヤ

田辺

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データイム10分毎、朝ラッシュ時は毎時16~17本で概ね3分毎の運転。夕方ラッシュ時は毎時10本、3~7分毎で間隔は一定ではない。手前の文の里折り返しがあるため、データイムは運転本数が半減するし、ラッシュ時にはその影響で等間隔になっていないところがある。最終電車は下り八尾南方面が、田辺発0時12分の八尾南行きで、同列車は東梅田発23時52分、天王寺発0時06分となっている。天王寺発最終では並行する阪和線が0時35分、近鉄南大阪線が0時27分となっており、谷町線は他線に比べて30分ほど店じまいが早い。上り大日方面最終は田辺発23時47分の大日行きとなっている。

  

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