関西各駅探訪第133回~JR宝塚線塚口駅~

【阪急塚口と比べて地味だった駅も周辺開発で高層住宅が並び建つ】

塚口

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JR宝塚線塚口駅は、兵庫県尼崎市にある。普通のみが停車する駅だが、昼間時は当駅折り返しの快速が設定されている。西へ1.2kmほどの距離に阪急塚口駅がある。

塚口駅は1891年(明治24年)9月6日に川辺馬車鉄道の長洲〜塚口〜伊丹南口〜伊丹間開通とともに開業した。同年11月15日に貨物の取り扱いを開始した。1893年(明治26年)12月12日に川辺馬車鉄道が摂津鉄道と改称した。塚口駅が廃止された。1894年(明治27年)3月6日に摂津鉄道の長洲〜伊丹南口間に再開業し、旅客・貨物の取り扱いを開始した。1897年(明治30年)2月16日に阪鶴鉄道が摂津鉄道を買収し、同社の駅となった。1898年(明治31年)6月8日に神崎(現在の尼崎)〜塚口間が開業した。長州、尼ヶ崎(のちの尼崎港)方面は支線となった。1907年(明治40年)8月1日に阪鶴鉄道が国有化され、帝国鉄道庁の駅となった。1909年(明治42年)10月12日に線路名称制定され、阪鶴線の所属となった。1912年(明治45年)3月1日に線路名称が改定され、阪鶴線福知山以南が福知山線となり、当駅もその所属となった。1947年(昭和22年)3月1日に園田村が尼崎市に編入されたのに伴い、当駅の所在地が尼崎市内となった。1981年(昭和56年)4月1日に尼崎港線の旅客営業が廃止された。1984年(昭和59年)2月1日に貨物の取り扱いが廃止され、尼崎港線が廃止された。1987年(昭和61年)4月1日に国鉄分割民営化によりJR西日本の駅となった。1988年(昭和63年)3月13日に路線愛称の制定により、JR宝塚線の愛称が使用開始された。1992年(平成4年)11月1日にみどりの窓口の営業を開始。2003年(平成15年)11月1日にICカードICOCAの利用が可能となった。2005年(平成17年)4月25日に尼崎〜当駅間でJR福知山線脱線事故が発生。この影響により、営業休止となった。同年6月19日に福知山線が復旧、脱線事故後55日ぶりに営業を再開した。2011年(平成23年)3月12日ダイヤ改正で、日中時間帯の快速列車が当駅で折り返すようになった。2018年(平成30年)3月17日に駅ナンバリングが導入された。

塚口

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JR塚口駅はホーム2面3線で、東側には側線が3本並んでおり、207系や321系が休む姿が見られる。

塚口

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駅舎は橋上駅舎で、改札は1ヶ所のみとなっている。ICカード対応の自動改札が設置され、みどりの窓口もある有人駅である。

塚口

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出口は2ヶ所あり、東口は現在大規模に高層住宅が整備されており、ロータリーも整備されている。

塚口

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整備中の東口ロータリー。現在のこのロータリーは完成し、阪神バスが発着している。

塚口

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西口にはロータリーがあり、タクシーが発着している。ここから西へ800mほどの距離に阪急塚口駅がある。

塚口

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塚口駅側線には、JR東西線電車が留置されている。尼崎始発の直通快速は昼間ここで待機して、夕方ここから出庫して運用につく。

塚口

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阪急電車とは塚口駅北側で立体交差している。阪急塚口駅は西側に位置しており、少し離れている。

塚口駅の2014年度の1日あたりの乗車人員は、8,854人で、10年前の2004年度よりも10%弱増えている。定期利用者は6,725人で、こちらは10%強ほど伸びている。定期外でも6%強増加しており、利用者は増加傾向にある。今後も高層住宅の建設が終わり、利用者増に結び付いていくものと思われる。

  

鉄道コム

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