【関西各駅探訪第11回】阪神本線元町駅

元町

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【神戸の繁華街で南京町への最寄駅でありルミナリエの終点でもある】

1.元町駅概要

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阪神本線元町駅は1936年3月に同線の終点として開業した。開業当時から元町から先への延伸が考えられており、地下の中間駅の構造で開業した。阪急の三宮乗り入れに対抗するため、西への延伸を早めたため、三宮から元町への延伸は突貫工事で行われた。元町から西への延伸は戦争に突入し、資材、資金が不足したため実現には至らず元町はしばらく阪神本線の終点となっていた。1968年には神戸高速鉄道東西線の元町~高速神戸~西代間が開業し、同鉄道を介して山陽電鉄との直通運転が開始された。神戸高速鉄道開業により元町駅は名実ともに中間駅となったが、同鉄道に乗り入れない普通車はしばらく元町止まりとして運転されていた。現在は1日2本の元町行き普通がある以外は全て神戸高速鉄道に直通している。

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2.元町駅周辺

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阪神元町駅はJR神戸線元町駅に隣接している。三宮、神戸と並ぶ神戸市の中心駅の一つとなっており、駅周辺は商業ビルなどが建ち並び、南側には大丸があり、さらには中華街南京町もある。阪神元町駅はJR元町駅の南側にあり、西改札はJRA日本中央競馬会の場外馬券売り場WINSのビルに直結している。西改札は出口が二つあり、南側はWINSに直結しており、南京町やルミナリエ会場に近い。北側はJR元町駅と直結しており、JRの北側にある兵庫県庁などに行くにはここを利用する。東改札は三宮側に位置しており、こちらの出口はJR元町駅と直結している。東側は三宮からつながる商店街やセンタープラザのビルなどがあり、三宮と元町の間は徒歩で行き来する人も多い。

元町

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 3.駅構内

駅構内は1面2線の地下駅で、阪神本線の終点だが、神戸高速鉄道東西線とスルー構造になっているため、西側も行き止まりにはなっていない。梅田方に渡り線があり、折り返し運転ができるようになっている。

元町

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4.バス路線

駅前にバスターミナルはなく、元町駅前停留所から神戸市バスが平野方面へのバスを走らせている。また元町一丁目バス停には神戸市バスの布引、六甲、石屋川方面への路線が発着している。また、神戸交通振興がシティループバスを走らせている。

5.乗降者数


2015年度神戸市統計データでは、乗車人員が8,337人/日、うち定期利用は3,652人/日となっている。10年前の2005年度よりも総数、定期利用ともに増えている。鉄道利用全般が減少傾向の中、健闘している。2005年度と言えば、まだ阪神淡路大震災から10年経った時のデータなので、そこからさらに復興が進み利用者も増えてきたということだろう。

上のデータは神戸高速東西線側からの流入のデータで、2015年度の神戸市統計では乗車人員6,104人/日で、定期利用は2,814人/日となっている。10年前の2005年度と比べて4.2%程減っている。こちらは震災からの復興とは関係なしに利用者が減っており、西側から神戸市内へ流れる旅客はJR利用へのシフト、またモータリゼーションの増大などの影響が続いているようだ。

6.ダイヤ

データイムは直通特急、特急、普通が運転され、直通特急は毎時4本、特急は毎時2本の運転で10分毎の運転を形成している。普通は高速神戸まで10分毎に運転され、このほか、山陽の普通車が30分毎に乗り入れて来る。朝ラッシュ時も直通特急と普通の2本立てが中心で、直通特急、普通ともに12分毎に運転されている。このほか、山陽のS特急、普通車が乗り入れて来る。夕方ラッシュ時も直通特急、特急、普通が運転されており、直通特急は毎時5本、特急は毎時1本の運転で、山陽線内で12分毎とするため、神戸三宮などで時間調整をするため、等間隔にはなっていない。普通は毎時6本、10分毎の運転となる。また、これに加えて山陽の普通車が毎時1~2本乗り入れて来る。最終電車は下り特急が梅田発23時20分の特急須磨行きで元町着は23時53分。下り普通が梅田発23時37分で、元町着は0時39分となっている。上り梅田方面へは直通特急が元町発23時30分で、これが梅田への最終電車となる。最終の直通特急は元町発24時00分の御影行き。この電車は御影で普通尼崎行きに連絡している。上り最終電車は元町発0時29分の普通石屋川行き。

  

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