関西各駅探訪第108回~JR山陰本線下山駅~

【天を望むような鉄橋を渡り到着する山間の駅】

下山

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JR山陰本線下山駅は京丹波町にあり、胡麻寄りには谷間を渡る高屋川鉄橋がある。駅は丘陵地にあり、狭隘な土地に小さな集落がある。下山駅は1925年(大正14年)10月10日に鉄道省山陰本線の胡麻〜和知間に新設開業した。客貨取扱を開始。1963年(昭和38年)3月1日に貨物取扱を廃止した。1971年(昭和46年)12月1日に無人化された。1987年(昭和62年)4月1日に国鉄分割民営化により、JR西日本の駅となった。

下山

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改札は1ヶ所で、駅舎があり自動券売機が設置されている。無人で自動改札やICカード読取機はない。

下山

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ホーム2面2線の行き違い駅で、高速化事業により1線スルー化されている。1番線側が1線スルーになっており、通過電車はこちら側を通る。

下山

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先述したように駅周辺は、郵便局があるぐらいで、丘陵地に小さな集落があるだけである。駅前からは京丹波町の町営バスが発着している。

下山駅の2014年度の1日あたりの乗車人員は126人で、10年前の2004年度から25%弱減少している。定期利用者は、2014年度93人で、10年前には126人の利用があったので、ここでの減少が大きい。定期外利用は元々が少ないが、利用者は減少している。利用者減は、少子高齢化により通学生が減少していることが要因と思われる。また、近年高齢化と言っても、高齢者もクルマに乗る人が、一昔前よりも増えており、電車を利用する人が減っているのも要因の一つだろう。高齢者の自動車運転については危険を伴うこともあり、近年社会問題の一つとなっている。とはいえ、下山駅近辺のような農村部では、車なしでは生活できない事情もある。同駅周辺では、鉄道利用を推進していくには、なかなか厳しい状況がある。

下山

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下山駅に停車する列車は、データイムは毎時1本60分毎の運転で、朝夕の時間帯には一部1時間に2本の運転がある。朝は6時台に2本、7時台に1本京都直通がある。夕方には亀岡以遠各駅に停まる快速が18時台と19時台に各1本直通してくる。最終電車は下りが、園部発23時30分の快速福知山行きで、下山には23時52分に着く。この電車は園部で京都発22時44分の普通園部行きと連絡している。上り最終は、下山発22時57分の普通園部行きとなる。

  

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