【関西各駅探訪第710回】JR山陰本線、京都丹後鉄道宮豊線豊岡駅

豊岡

【カバンとコウノトリの町豊岡は鉄道の町でもある】

JR山陰本線、京都丹後鉄道宮豊線豊岡駅は兵庫県豊岡市にある。北近畿の中心都市豊岡の中心駅で、古くから鉄道の要衝として栄えてきた。国鉄時代には機関区など車両基地も置かれており、現在でも福知山電車区豊岡支所が置かれており、駅構内では山陰本線福知山~城崎温泉間を走る電車と豊岡、城崎温泉から鳥取方面へ運転される気動車が休む姿が見られる。豊岡から福知山方面へは特急がほぼ毎時1本、普通も毎時1本程度が運転されている。浜坂方面へは、特急は城崎温泉までは毎時1本程度が運転されているが、城崎温泉以遠へは特急はまかぜが3往復運転されるのみとなっている。普通列車も毎時1本程度の運転だが、1時間以上運転間隔が開くところもある。京都丹後鉄道宮豊線の列車もほぼ毎時1本の運転で、快速列車を除いて全て普通列車となっている。快速は久美浜から特急列車となる。

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豊岡駅は1909年7月10日に開業した。同年10月12日には線名制定により播但線の駅となったが、1912年3月1日に路線見直しにより山陰本線の駅となった。1929年12月15日に峰豊線が当駅から久美浜まで開業した。1932年8月10日には峰豊線が宮津線となった。国鉄分割民営化前の1986年11月1日ダイヤ改正で、山陰本線福知山~城崎間の電化完成により、電車の運転が開始された。1990年4月1日には宮津線が北近畿タンゴ鉄道に転換した。2011年2月13日には新駅舎が開業し、橋上駅舎化された。2015年4月1日には北近畿タンゴ鉄道がWILLER TRINSに移管され、京都丹後鉄道宮豊線の駅となった。

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駅構内は、JR山陰本線がホーム2面3線で、京都丹後鉄道宮豊線がホーム1面1線を使用している。

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JRホームはかつての駅本屋側が上り1番線で、2番線は中線になっており、3番線と4番線が島式ホームになっている。

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4番線の西側には側線が広がっており、福知山電車区豊岡支所がある。電車や気動車が休む姿が見られ、冬場にはラッセル車の姿も見られる。

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1番線には豊岡らしくカバンの自動販売機が設置されている。

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1番線には幸せを運ぶ鳥コウノトリに因んでしあわせの鐘が設置されている。

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京都丹後鉄道宮豊線ホームは1面1線で、これとは別に側線が1本ある。JR1番線ホームと隣り合わせになっており、連絡改札を通って乗り換ることができる。

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ホームから改札がある橋上へはエレベータが設置されている。

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改札は1ヶ所で、有人改札になっている。自動改札機はなく、ICカードの利用はできない。

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自動券売機は設置されており、みどりの窓口も設置されている。みどりの券売機の設置はない。

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京都丹後鉄道の改札は1ヶ所で、有人改札になっている。自動改札機や自動券売機の設置はない。

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駅にはコインロッカーが設置されているほか、駅レンタカーもある。また、パークアンドライドのための駐車場も設置されている。豊岡市名産のカバンも展示されている。

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出口は2ヶ所あり、東口がメインとなっている。

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東口には豊岡観光協会などもある。

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東口からは全但バスの路線バスが発着している。夜行高速バスの発着もある。旧駅舎がバスの待合室になっている。

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駅前にはショッピングセンターアイティがあり、メイン通りを東へ進むと豊岡市役所もある。

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豊岡市の象徴とも言えるコウノトリを支援する自動販売機が駅前に設置されている。

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西口にもロータリーはあり、全但バスの路線バスが発着している。

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西口は側線を渡るため、長い陸橋を通らなければならない。西側は住宅地になっており、少し行くと山があるため、東口のように街にはなっていない。

豊岡 乗車
年度 総  数 定  期 定期外 定期比率
2016年度 1,886 1,086 800 57.6%
2006年度 2,109 1,198 911 56.8%
対06年度比 89.4% 90.7% 87.8%  

豊岡駅の2016年度1日あたりの乗車人員は1,886人で、うち定期利用者は1,086人となっている。定期比率は57.6%で、定期利用者は6割を切っている。10年前の2006年度と比較すると全体で10.6%減、定期利用者は9.3%減、定期外利用者は12.2%減となっている。

  

鉄道コム

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