【駅前の公園以外は何も見当たらない意外に秘境感のある駅】
近鉄大阪線東青山駅は三重県津市にある。快速急行は通過するが、急行は停車する。東青山と西青山の間に青山トンネルがあり、伊勢中川方面からの電車の分水嶺になっている。伊勢中川からの普通電車は当駅で折り返す電車もある。急行は次の榊原温泉口まで各駅に停まり、榊原温泉口から伊勢中川まではノンストップとなる。これを補完する普通電車が当駅始発で運転されている。昼間時は急行が毎時1本、普通が毎時2本運転されている。普通のうち1本は当駅で折り返す。朝の時間帯は、下りが7時台に急行2本、普通3本が運転されている。上りは急行2本、普通2本が運転されている。夕方の時間帯は下り18時台に急行2本、普通3本が運転。上りは19時台に急行2本、普通1本が運転されている。東青山駅は1930年12月20日参宮急行電鉄の駅として開業した。1941年3月15日に関西急行鉄道、1944年6月1日に近畿日本鉄道の駅となった。1975年11月23日に西青山~垣内東信号所間が新線に切り替えられ、駅は2.7キロ東に移転した。新青山トンネルが開通して、大阪線の難所が一つ解消された。2002年に無人化され、2009年2月27日には当駅構内で普通電車が脱線事故を起こした。2012年3月20日ダイヤ変更で快速急行が通過するようになった。
駅構内はホーム2面4線で、大阪上本町方に引上げ線がある。ホーム有効長は21m級車両8両分ある。
引上げ線は上り線の外側にある。伊勢中川からの普通電車はここで折り返す。
駅は盛り土構造になっており、駅舎は地上にある。ホームから改札階へは階段のみで、エレベータなどの設置はなく、バリアフリーには対応していない。
改札は無人化されており、ICカードリーダーのみが設置されている。自動券売機も設置されておらず、切符の購入は車内または下車時に精算する。
出口も1ヶ所で、北側にのみ出られる。駅前は広場になっており、東青山四季のさとの公園が広がっている。
とはいえ、これ以外は何もなく、周辺には民家も見当たらない。駅の雰囲気は異なるが、西青山に勝るとも劣らない秘境駅である。
東青山 | 乗車 | |||
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年度 | 総 数 | 定 期 | 定期外 | 定期比率 |
2016年度 | 39 | 6 | 33 | 15.2% |
2006年度 | 82 | 18 | 64 | 21.9% |
対06年度比 | 47.6% | 32.9% | 51.7% |
東青山駅の2016年度1日あたりの乗車人員は39人で、うち定期利用者は6人となっている。定期比率は15.2%で、定期利用者は少ない。近鉄大阪線各駅の中で、西青山に次いで利用者が少ない。10年前の2006年度と比較すると52.4%減、定期利用者は67.1%減、定期外利用者は48.3%減となっており、大幅に利用者が減少している。