【関西各駅探訪第488回】京都丹後鉄道宮豊線久美浜駅

久美浜

【久美浜県庁をモチーフにした立派な駅舎を持つ】

京都丹後鉄道宮豊線久美浜駅は京都府京丹後市にある。旧久美浜町の中心駅で、駅舎は明治にあった久美浜県の県庁をモチーフにした造りになっている。宮豊線の京都府最後の駅で、当駅と次のコウノトリの郷駅の間で府県境を越えて兵庫県豊岡市に入る。このため、当駅折り返し列車が設定されている。特急停車駅で、当駅折り返しの特急も運転されている。

久美浜

久美浜駅は1929年12月15日に国鉄峰豊線の駅として開業した。開業当時峰豊線は豊岡から当駅までの間の路線だった。1932年8月10日には当駅から丹後木津までの延伸が完成し、舞鶴から線路が繋がり、峰豊線区間を含めて宮津線となった。1987年4月1日に国鉄分割民営化により、JR西日本の駅となり、1990年4月1日に第三セクターへの転換で、北近畿タンゴ鉄道の駅となった。2015年4月1日には北近畿タンゴ鉄道のWILLERTRAINSへの移管により、京都丹後鉄道宮豊線の駅となった。

久美浜

駅構内はホーム2面3線で、駅舎は上り線側にある。

久美浜

3番線が駅舎側の上り宮津方面への本線、2番線が下り豊岡方面への本線となっており、1番線は主に当駅折り返し列車が使用する。

久美浜

上下ホーム間は陸橋で結ばれているが、エレベーターの設置はなく、バリアフリーには対応していない。

久美浜

改札は1ヶ所で、有人改札となっている。自動改札機はなく、自動券売機もない。特急停車駅のため、特急券の購入が可能である。

久美浜

駅前にはバスやタクシーが発着できるスペースがあり、丹後海陸交通、京丹後市営バスの路線が乗り入れている。

久美浜駅の2016年度1日あたりの乗車人員は87人で、うち定期利用者は44人となっている。定期比率は50.0%で、ローカル駅としては定期比率はあまり高くない。10年前の2006年度と比較すると全体で29.1%減、定期利用者は38.6%減、定期外利用者は16.0%減となっており、定期利用者をはじめ全般的に減少している。

  

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