【JR発足後目覚ましい発展を続けてきたキーステーション】
JR神戸線、JR宝塚線、JR東西線の尼崎駅は兵庫県尼崎市にある。JR西日本の主要3線が集まる結節点で、1997年3月にJR東西線が開業して以降、発展が目覚ましい駅だ。尼崎駅は1874年6月1日に東海道本線の神崎駅として開業した。1911年9月6日に福知山線の支線である尼港線にも神崎乗降場が設けられた。1949年1月1日に神崎駅から尼崎駅に改称された。神崎乗降場も尼崎乗降場に改称された。国鉄時代は東海道本線は普通のみが停車し、福知山線快速が停車するのみだった。1984年に尼崎港線が廃止となり、尼崎乗降場も歴史に幕を閉じた。1981年4月の福知山線宝塚までの電化完成で、急行丹波1往復が当駅停車となり、1986年11月1日ダイヤ改正で、急行丹波が特急北近畿に格上げされた後も当駅停車は継続された。JR発足後も大きな変化はなかったが、朝夕を中心にJR神戸線快速の停車が増えていった。1995年9月29日には橋上駅舎が開業し、東西線開業を見据えて、7・8番線の使用が開始された。1997年3月8日にはJR東西線が開業。一気に新快速、快速が停車する主要駅となった。同年9月1日ダイヤ改正では構内配線が改良され、JR宝塚線普通とJR神戸線・JR京都線普通の直通運転が開始された。JR宝塚線の特急、急行は全て当駅停車となった。2014年11月29日には新橋上駅舎がかんせいし、改札が東西2ヶ所となり、駅ナカの店舗も充実した。
駅構内はホーム4面8線で、8番線の外側に待避線が1本ある。神戸方には引上げ線があり、内側線電車や東西線電車の折り返し運転に対応している。
1・8番線はJR神戸線外側線電車が使用し、新快速の発着や特急、貨物列車もここを通過する。
2・7番線はJR宝塚線の大阪方面直通の電車や特急列車が発着する。JR東西線の直通快速もこのホームから発着する。
3・4・5・6番線はJR神戸線内側線、JR東西線、JR宝塚線の普通が発着する。
駅舎は橋上駅舎化されており、2ヶ所に分かれている。ホームから西改札へはエスカレーター、エレベーターが設置され、バリアフリーに対応している。東改札へはエスカレーターのみが設置されている。
改札は2ヶ所あり、西改札と東改札が向かい合う形で配置されている。
従来からある改札が西改札で、こちらがメインとなっている。有人改札で、ICカード対応の自動改札機が設置され、自動券売機やみどりの窓口、みどりの券売機も設置されている。
東改札は2014年に開設された新しい改札で、こちらもICカード対応の自動改札機が設置されている。東改札も有人改札だが、切符の販売などは、西改札と共用されている。
出口は南北二ヶ所ある。元々は南口の方がメインと言えたが、駅北側の再開発で、現在は北口の方が街が開けている。
北口にはロータリーがあり、ペデストリアンデッキで、あまがさきキューズモールやアミング潮江などのビルとつながっている。
南口にもロータリーがあり、尼崎市バスやリムジンバスなどが乗り入れている。南口には家電量販店のエディオンがあり、橋上駅舎から連絡通路でつながっている。
南口はタクシー乗り場とバス乗り場が分かれている。
新しい橋上駅舎内には駅ナカの店舗が建ち並んでいる。
駅構内には本屋もある。
各線の発着表示があちこちにあるので、これを見てホームに下りれば乗り間違えもない。
他のホームの発着電車の表示もある尼崎駅の行き先表示。
駅東側は複々線のJR神戸線と複線のJR東西線が3複線の形で走っている。
尼崎駅の2016年度1日あたりの乗車人員は44,733人で、うち定期利用者は30,393人となっている。定期比率は67.9%で、定期利用者は多い方である。10年前の2006年度と比較すると全体で29.7%の増加、定期利用者は34.3%の増加となっており、全般的に増加傾向にある。