【関西各駅探訪第368回】近鉄田原本線西田原本駅

【歴史を紐解けば田原本駅との関係がよくわかる】

西田原本

西田原本

近鉄田原本線西田原本駅は奈良県磯城郡田原本町にある。田原本線の終点で、橿原線田原本駅に隣接しているが、駅構内、改札は別になっており、両線間は連絡線で結ばれているのみとなっている。

西田原本

西田原本

西田原本駅は1918年4月26日に大和鉄道の駅として開業した。橿原線の田原本駅は1923年3月21日開業のため、歴史的には西田原本駅の方が古い。1961年10月1日には大和鉄道が、現在の近鉄生駒線などを持つ信貴生駒電鉄に合併され、1964年10月1日に同電鉄が近畿日本鉄道に合併され、近鉄の駅となった。

西田原本

西田原本

西田原本駅はホーム1面2線で、保線用の留置線が1線ある。

西田原本

西田原本

改札は1ヵ所で地上駅舎にICカード対応の自動改札機が設置されている。有人改札で、自動券売機も設置されている。

西田原本

西田原本

出口は1ヵ所で東側にロータリーが広がっており、その向こうに近鉄橿原線の田原本駅がある。

西田原本

西田原本

ロータリーは田原本駅と共用されており、奈良交通のバスが乗り入れている。

田原本信号所

田原本信号所

駅から少し新王寺寄りに田原本信号所があり、橿原線への連絡線が分岐している。

田原本信号所

田原本信号所

橿原線への連絡線は定期列車は走らないが、大和西大寺の車庫から田原本線に送り込みの回送電車が毎日運転されている。臨時列車が稀に運転されることがあるが、定期的な運転はなく、臨時列車の運転もごく稀なことである。

西田原本駅の2015年度1日あたりの乗車人員は762人で、うち定期利用者は502人となっている。定期比率は65.8%と主要幹線よりも高い数値になっている。10年前の2005年度と比較すると全体で5.9%増、定期利用者は7.0%増、定期外利用者も3.9%増となっており、微増傾向にある。近鉄のローカル路線の駅としては健闘していると言える。

  

鉄道コム

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