【関西各駅探訪第625回】JR加古川線、神鉄粟生線、北条鉄道粟生駅

粟生

【神鉄、JR、北条鉄道が集まる東播磨の結節点】

JR加古川線、神鉄粟生線、北条鉄道粟生駅は兵庫県小野市にある。JR、神鉄、北条鉄道の3社が集まる結節点で、北条鉄道が3セク化される前には加古川線と直通運転も行なっていた。結節点とは言っても各線とも運転は毎時1本が基本のため、昼間時などはホームが賑わうのは各線の列車が発着するわずかな時間帯のみとなっている。

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粟生駅は1913年8月10日に播州鉄道国包〜西脇間開通とともに開業した。1915年3月3日には現在の北条鉄道の前身となる播州鉄道の北条町までの路線が開通した。1923年12月21日に播丹鉄道の駅となり、1943年6月1日に国有化された。戦後1952年4月10日に神戸電気鉄道粟生線が当駅まで開通して、全線開通した。1974年10月1日には貨物の取扱を廃止した。1985年3月31日に国鉄北条線が廃止され、4月1日から第三セクター北条鉄道が発足した。2016年3月26日にJR加古川線でICOCAなどのICカード利用が可能となった。

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駅構内はJR加古川線がホーム2面2線だが、2面3線のような構造になっており、北条鉄道は加古川線ホーム西側から発着する。 神鉄粟生線ホームは加古川線上り加古川方面行きホームの隣にあるが、ホームは別になっている。

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加古川線ホーム有効長は20m級車両4両分だが、ホームはそれ以上に長い。

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北条鉄道ホームは加古川線下り西脇市方面行きホームの対面にある。ホーム有効長は20m級車両2両分で、通常は単行の気動車で運転されている。

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神鉄粟生線ホーム有効長は18m級車両4両分となっている。

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改札は3ヶ所あり、加古川線上りホーム側に駅舎がある。駅舎は2009年にコミュニティハウスシルキーウェイあわの里を併設した新しい建屋になっている。業務委託駅で駅係員が配置されている。

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ICカードリーダーは設置されているが、自動改札機はない。自動券売機も設置されており、JRの切符を購入できる。

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JR加古川線下りホーム側にも出口があり、ICカードリーダーが設置されている。また、北条鉄道との乗り換えのため、ホーム上にICカードリーダーが設置されている。北条鉄道ではICカードは利用できない。

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神鉄は独自に改札を設置しているが、JR粟生駅の構内にあるため、一旦JRの改札を通らなければならない。

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ICカード対応の自動改札機と自動券売機が設置されている。

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出口は2ヶ所あり、東口に駅舎があり、ロータリーも設置されている。小野市のコミュニティバスであるらんらんバスが発着している。

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西口は下り1番線側から出られる。スロープが設けられている。こちらはロータリーなどはなく、周辺は住宅地と田畑が混在している。

粟生駅の2016年度1日あたりの乗車人員は980人で、うち定期利用者は771人となっている。定期比率は78.7%で、大半が定期利用者となっている。10年前の2006年度と比較すると全体で24.4%増、定期利用者は22.8%増、定期外利用者は30.6%増と少ないながらも利用者は増加している。

  

鉄道コム

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