大阪高速鉄道彩都線ガイド【田園地帯や終点は山間部の入口になるモノレール】

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1.概要

会社名 大阪高速鉄道
路線名 国際文化公園都市モノレール線
愛称名 彩都線
区間 万博記念公園~彩都西
距離(営業キロ) 6.8km
駅数 5駅
平均駅間距離 1.7km
所要時分 11分
表定速度 37.1km/h
軌間 袴座式モノレール
電気方式 直流1500V
線路 複線
保安方式 ATC
最高速度 75km/h
編成両数 4両

大阪高速鉄道彩都線は大阪モノレールの支線で、万博記念公園を起点に阪大病院前まで結ぶ全長2.6kmのミニ路線だったが、2007年3月19日に阪大病院前~彩都西間4.2kmが開業して、6.8kmの路線となった。

駅番号 駅名 よみがな 駅間キロ 営業キロ 所在地 開業年月日
17 万博記念公園 ばんぱくきねんこうえん 0km 吹田市 1990年6月1日
51 公園東口 こうえんひがしぐち 1.1km 1.1km 吹田市 1998年10月1日
52 阪大病院前 はんだいびょういんまえ 1.5km 2.6km 茨木市 1998年10月1日
53 豊川 とよかわ 1.8km 4.4km 茨木市 2007年3月19日
54 彩都西 さいとにし 2.4km 6.8km 茨木市 2007年3月19日

2.歴史

大阪モノレール彩都線は1998年(平成10年)10月1日に万博記念公園~阪大病院前間が開業した。2007年(平成19年)3月19日に阪大病院前~彩都西間が延伸開業した。2018年(平成30年)6月18日に発生した大阪府北部地震により全線で運転見合わせとなった。6月22日に万博記念公園~阪大病院前間が始発から、阪大病院前~彩都西間が13時から運転を再開した。6月24日に部品が落下する可能性のある車両が見つかったため始発から運行を取り止めた。2020年(令和2年)6月1日に運営会社が大阪高速鉄道株式会社から大阪モノレール株式会社に社名変更された。

3.路線ガイド

万博記念公園駅では両側をホームで挟まれた2,3番線から発着し、本線の上下電車との接続をよくしている。同駅を出ると本線と並行しながら急勾配を上っていく。そして左カーブしながら本線をアンダークロスする。本線とともに中央環状線、中国自動車道をアンダーパスして右手に万博記念競技場が見えてくると公園東口となる。同駅は万博記念競技場の最寄り駅でサッカー開催時などには混雑する。公園東口を出ると万博外周道路に沿って進み、左手に阪大病院が見えてくると1面2線の阪大病院前となる。同駅は2007年3月19日まで終点となっていたため、万博記念公園方に渡り線が残っている。阪大病院への最寄り駅で、周辺には大阪大学の吹田キャンパスなどもある。阪大病院や大学は吹田市にあるが、阪大病院前は茨木市にある。このあたりは万博公園を挟んで吹田市と茨木市の境界上を走っている。


 阪大病院前を出ると左にカーブして、右手に茨木カンツリー倶楽部のゴルフ場の森を見ながら丘陵地を下っていく。丘陵地から下りて国道171号線との交点の手前に1面2線の豊川がある。駅は茨木市にあるが、西側は箕面市の小野原地区になっている。駅の茨木市側の北方1kmほどのところに梅花女子大の短大部や摂稜高校、中学がある。これらの学校は従来阪急茨木市やJR茨木から出るバスに乗っての通学が主流だったが、駅から少し遠いが、大阪市内からの通学ならモノレールを利用するルートも出来たことになる。豊川を出てすぐに国道171号線を跨いで北上を続ける。少し回り込むように勾配を上がっていき、まだまだ開発途上の様相を見せる彩都の街並みが見えてくる。豊川~彩都西間の駅間距離は2.4kmもある。
途中箕面市の粟生間地区の住宅地付近を通るが、このあたりも一駅欲しいところだ。さらに勾配を駆け上がり茨木市に入って終点の彩都西に着く。彩都西も他駅同様1面2線で、北側に引き上げ線があり、これが将来東センターまでの延伸が開業すれば本線となる。電車は1番線に到着し、一旦引き上げて2番線に入線して万博記念公園、千里中央方面へ出発する。1番線は現在降車専用ホームとなっている。駅前にはガーデンモール彩都というショッピングセンターがある以外はマンションや住宅地ばかりといった感じで、まだまだこれからの街というイメージがある。駅の西側に大阪外語大学のキャンパスがあるが、彩都西駅から直接同大学へ至る道がないので、通学に利用するのは少々不便だ。東側に広がる住宅地の向こう側には茨木国際ゴルフ倶楽部のゴルフ場が広がる。彩都西以遠の開発はまだまだで、東センターへの延伸計画が実施できるかどうかは彩都の開発の進展次第といったところだろう。

  

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