大阪メトロ長堀鶴見緑地線ガイド

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【大阪市交長堀鶴見緑地線ガイド】~日本初のリニア地下鉄路線~

1.概要

会社名 大阪市交通局
路線名 長堀鶴見緑地線
区間 大正~門真南
営業キロ 15km
駅数 17駅
平均駅間距離 0.94km
所要時分 29分
表定速度 31.1km/h
軌間 1435mm
電気方式 1500V直流電化
線路 複線
保安方式 ATO
最高速度 70km/h
最大編成両数 4両

大阪メトロ長堀鶴見緑地線(7号線)は門真南と大正を結ぶ15.0kmの路線で、全線地下のリニア駆動式のミニ地下鉄となっている。1990年に鶴見緑地を会場として開催された花博に合わせて京橋~鶴見緑地間が開業した。開業当初は鶴見緑地線と命名されており、現在の名称になったのは心斎橋まで延伸された1996年からとなっている。日本初の鉄輪式リニアモーターミニ地下鉄で、同線での実績から他市の地下鉄でも採用されるようになった。大阪メトロでは今里筋線も同様の方式の地下鉄となっている。

駅番号 駅名 よみがな 駅間距離 営業距離 所在地 開業年月日
N11 大正 たいしょう 0km 大阪市大正区 1997年8月29日
N12 ドーム前千代崎 どーむまえちよざき 0.6km 0.6km 大阪市西区 1997年8月29日
N13 西長堀 にしながほり 1km 1.6km 大阪市西区 1997年8月29日
N14 西大橋 にしおおはし 0.6km 2.2km 大阪市西区 1997年8月29日
N15 心斎橋 しんさいばし 0.5km 2.7km 大阪市中央区 1996年12月11日
N16 長堀橋 ながほりばし 0.7km 3.4km 大阪市中央区 1996年12月11日
N17 松屋町 まつやまち 0.6km 4km 大阪市中央区 1996年12月11日
N18 谷町六丁目 たにまちろくちょうめ 0.4km 4.4km 大阪市中央区 1996年12月11日
N19 玉造 たまつくり 1.3km 5.7km 大阪市天王寺区 1996年12月11日
N20 森ノ宮 もりのみや 1km 6.7km 大阪市中央区 1996年12月11日
N21 大阪ビジネスパーク おおさかびじねすぱーく 1.1km 7.8km 大阪市中央区 1996年12月11日
N22 京橋 きょうばし 0.7km 8.5km 大阪市都島区 1990年3月20日
N23 蒲生四丁目 がもうよんちょうめ 1.7km 10.2km 大阪市城東区 1990年3月20日
N24 今福鶴見 いまふくつるみ 1.2km 11.4km 大阪市城東区 1990年3月20日
N25 横堤 よこづつみ 1.1km 12.5km 大阪市鶴見区 1990年3月20日
N26 鶴見緑地 つるみりょくち 1.2km 13.7km 大阪市鶴見区 1990年3月20日
N27 門真南 かどまみなみ 1.3km 15km 門真市 1997年8月29日

2.歴史

長堀鶴見緑地線は1990年(平成2年)3月20日に鶴見緑地線として京橋~鶴見緑地間が開業した。1996年(平成8年)4月30日からワンマン運転を開始した。同年12月11日に心斎橋~京橋間5.7 kmが延伸開業し、長堀鶴見緑地線に改称された。1997年(平成9年)8月29日に大正~心斎橋間2.8 km、鶴見緑地~門真南間1.3 kmが延伸開業し全通した。2006年(平成18年)12月24日に大阪ドーム前千代崎をドーム前千代崎に改称した。

2010年(平成22年)7月7日から大正で可動式ホーム柵の使用を開始した。以降順次各駅で可動式ホーム柵の使用が開始された。2011年(平成23年)10月31日に門真南で可動式ホーム柵の使用を開始し、全駅に可動式ホーム柵の設置が完了した。2018年(平成30年)4月1日に大阪市営地下鉄の民営化により、大阪市高速電気軌道 (Osaka Metro) の路線となった。2019年(平成31年)3月18日から80系電車の運用を開始した。

3.路線ガイド

門真南は大阪市内ではなく門真市内にある。なみはやドームや鶴見はなぽーとブロッサムなどに近い。同駅を出ると地上で近畿自動車道や中央環状線と交差して大阪市鶴見区に入り鶴見緑地の下を走り鶴見緑地となる。同駅は大阪花博の会場となった鶴見緑地への最寄駅で、同博が行われたときにはたくさんの観客を輸送していた。同駅京橋方には鶴見検車場があり、長堀鶴見緑地線の車両は同検車場に全て配置されている。鶴見緑地を出ると左にカーブして鶴見区役所の前を通って右にカーブして鶴見通りの下に入り横堤となる。長堀鶴見緑地線はワンマン運転を行うため全駅が島式ホームとなっている。鶴見通りの下は真っ直ぐ西に向けて走り、大阪内環状線(国道479号線)との交点に今福がある。ここは鶴見区の最西端で、同駅を出るとすぐに城東区に入る。国道1号線との交点に蒲生4丁目があり、同駅から先は国道1号線の下を走ることになる。そのまま国道1号線の下を真っ直ぐ西に向けて走り、地上で城東貨物線、京阪本線と交差してさらに大阪環状線と交差して国道1号線から少し外れて京橋となる。同駅の心斎橋方には渡り線がある。同駅は長堀鶴見緑地線の中心駅で、京阪京橋との乗り換えは比較的便利だが、JR京橋とは少し離れており乗り換えはあまり便利ではない。

京橋を出ると左にカーブして京阪本線、JR東西線と交差して南下して行く。寝屋川の下をくぐって大阪ビジネスパークとなる。同駅はその名の通り大阪ビジネスパークへの最寄駅で、大阪城や大阪城ホールにも近い。同駅を出ると第二寝屋川の下をくぐって大阪城公園の下を走り、同公園を抜けて中央大通りとの交点に森ノ宮がある。同駅は大阪市交中央線との連絡駅で、JR大阪環状線とも連絡している。玉造筋の下に入りしばらく南下して、国道308号線(長堀筋)との交点の手前で右にカーブして長堀筋の下に入ってすぐに玉造となる。JR玉造も近くにあるが、少し離れており環状線に乗り換えるなら森ノ宮の方が便利だろう。
長堀筋を西に進んで行き谷町筋との交点に谷町六丁目がある。同駅では谷町線と連絡している。次の松屋町は松屋町筋との交点にあり、谷町六丁目からの駅間距離はかなり短い。さらに短い駅間で堺筋との交点に長堀橋がある。同駅は堺筋線との連絡駅になっている。次の心斎橋は御堂筋線との連絡駅で、大阪ミナミのショッピング街が広がっており土休日にはショッピングに訪れる人で賑わう。同駅は四つ橋線の四ツ橋とも連絡しており、連絡通路を介して改札内で乗り換えることができる。

心斎橋を出てさらにそのまま西進していき、なにわ筋との交点に西大橋がある。同駅では将来開業予定のなにわ筋線と連絡する。次の西長堀は新なにわ筋との交点にあり、その地下を走る大阪市交千日前線と連絡している。西長堀を出ると木津川の下をくぐりすぐに左にカーブする。そのまま木津川沿いに南下して行き、大阪ドーム付近に大阪ドーム千代崎がある。同駅は大阪ドーム直近の駅で、JR大正よりも大阪ドームへのアクセスはよい。但し、大阪ドームが賑わうのは年に数回行われるタイガース戦ぐらいで普段は閑散としている。バッファローズにもっと頑張ってもらって長堀鶴見緑地線の利用者も増やさなければならない。大阪ドーム千代崎を出るとそのまま南下して行き、尻無川の下をくぐってJR大阪環状線との交点に大正がある。JR大正駅との乗り換えは比較的便利で、大阪市交の拠点と言える鶴町方面へのバス路線も充実しており、西側の拠点駅となっている。ここから先鶴町方面への延伸の計画があるが、今のところ具体化はしていない。

  

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