1.概要
会社名 | 南海電気鉄道 |
---|---|
路線名 | 多奈川線 |
区間 | みさき公園~多奈川 |
営業キロ | 2.6km |
駅数 | 4駅 |
平均駅間距離 | 0.87km |
所要時分 | 6分 |
表定速度 | 26km/h |
軌間 | 1067mm |
電気方式 | 1500V直流電化 |
線路 | 単線 |
保安方式 | ATS |
最高速度 | 50km/h |
最大編成両数 | 2両 |
南海多奈川線はみさき公園と多奈川を結ぶ2.6キロの路線で、途中4駅有り、全線が単線となっている。かつては深日港から出るフェリーに連絡する急行などが運転されていたが、今は本線との直通電車はない。
駅番号 | 駅名 | 駅間距離 | 営業距離 | 開業年月日 |
---|---|---|---|---|
NK41 | みさき公園 | – | 0km | 1938/7/23 |
NK41-1 | 深日町 | 1.4km | 1.4km | 1944/6/1 |
NK41-2 | 深日港 | 0.7km | 2.1km | 1948/11/3 |
NK41-3 | 多奈川 | 0.5km | 2.6km | 1944/6/1 |
2.歴史
南海多奈川線は、潜水艦や海防艦を建造していた川崎重工業泉州工場への通勤の足として、1944年(昭和19年)5月31日に南淡輪(現在のみさき公園) ~多奈川間がが開業した。多奈川線深日町駅が設置されたことにより、南海本線の南淡輪(現在のみさき公園)~孝子間にあった深日駅は旅客営業廃止となった。同年6月1日 に会社合併により近畿日本鉄道の路線となった。1947年(昭和22年)6月1日に会社分離により南海電気鉄道多奈川線となった。
1948年(昭和23年)には川崎重工業泉州工場の船溜を改修して深日港が完成し、これに合わせて同年11月3日に深日港駅が開業した。淡路航路と四国航路が開設され、難波から連絡急行の運転が開始されて、大阪~淡路島・徳島間を最短で結ぶメインルートとして賑わった。1957年(昭和32年)1月1日に南淡輪駅がみさき公園駅に改称された。
1970年代以降は大阪港や神戸港に発着するフェリーや高速船が充実し、深日港ルートを利用する旅客は次第に減少していった。1993年(平成5年)4月18日ダイヤ改正で急行淡路号が廃止された。その後、1998年(平成10年)に明石海峡大橋が開通し、利用者が減少したため、深日海運・徳島フェリーは廃止された。2001年(平成13年)3月24日ダイヤ改正からはワンマン運転を開始した。
3.路線ガイド
みさき公園は本線上り待避線と線路を共有しており、ほとんどの電車がここから発着している。同ホームは和歌山市方が切り欠き構造になっており、多奈川線発着用となっているが、ほとんどの電車が本線上り待避線から発着している。本線も多奈川線もそれほど列車本数が多くないので、乗り換えが便利な方法をとっているようだ。それでも本線下り普通は下り待避線で折り返しており、和歌山市方面からの乗り換えや多奈川線との接続は便利とはとてもいえない。なんば方、和歌山市方の両方向に折り返し線を設けてそこで本線普通と多奈川線普通が折り返しをするようにすれば便利になる。もっともそこまで費用をかけて便利にするほど利用者はいないともいえる。
- みさき公園
- みさき公園
- みさき公園
- みさき公園
- みさき公園
- みさき公園~深日町
- 深日町
- 深日町
- 深日町
- 深日町
- 深日町
- 深日町
- 深日町
- 深日町
- 深日港
- 深日港
- 深日港
- 深日港
- 深日港
- 深日港
- 深日港
- 深日港
- 深日港
- 多奈川
- 多奈川
- 多奈川
- 多奈川
- 多奈川
- 多奈川
- 多奈川
みさき公園を出るとしばらく本線と並行して進む。本線が右にカーブしていき、多奈川線は左にカーブして海のほうへ進んで行く。大川を渡り国道26号線と交差すると深日町である。さらに真っ直ぐ進んで右手に海が見えると深日港となる。同駅は深日港のフェリーターミナルへの最寄駅で同フェリーターミナルは徒歩で行ける距離にある。深日港を出るとすぐに多奈川となる。右手には新日本工機の工場が広がり、その向うには多奈川火力発電所がある。