南海汐見橋線(高野線汐見橋~岸里玉出間)ガイド

2202F

2202F

【南海汐見橋線ガイド】〜都会の中のローカル線〜

会社名 南海電気鉄道
路線名 高野線
通称名 汐見橋線
区間 汐見橋~岸里玉出
営業キロ 4.6km
駅数 6駅
平均駅間距離 0.92km
所要時分 9分
表定速度 30.7km/h
軌間 1067mm
電気方式 1500V直流電化
線路 複線
保安方式 ATS
最高速度  
最大編成両数 2両

南海汐見橋支線は汐見橋と岸里玉出を結ぶ路線で、都会の一ローカル線に過ぎないが、線路は複線となっている。元々は南海高野線の一部で線路戸籍上は今でも高野線の一部である。現在は高野線とは線路はつながっていないため、路線としては独立している。岸里玉出では本線と線路がつながっており、将来なにわ筋線が開通した時には本線と直通運転をするつもりである。なにわ筋線は現段階では何も進んでいないが、同線は汐見橋から西大橋まで建設され、JR難波からのルートと合流して新大阪まで至る路線とされている。同線が開業すれば南海では汐見橋線と直通することになり、汐見橋線は大幅に改善されるものと思われる。もっとも最近の計画では南海難波での取り付きが検討されており、汐見橋線が活用されない可能性が高くなっている。

駅№ 駅名 よみがな 距離 所在地 開業年月日 普通
NK06-5 汐見橋 しおみばし 0km 大阪市浪速区 1900年9月3日
NK06-4 芦原町 あしはらちょう 0.9km 大阪市浪速区 1912年11月15日
NK06-3 木津川 きづがわ 1.6km 大阪市西成区 1900年9月3日
NK06-2 津守 つもり 2.6km 大阪市西成区 1913年2月21日
NK06-1 西天下茶屋 にしてんがちゃや 3.6km 大阪市西成区 1915年9月18日
NK06 岸里玉出 きしのさとたまで 4.6km 大阪市西成区 1900年9月3日

汐見橋はJR難波から西へ約500mほどのところにあり、千日前通りと新なにわ筋が交差する汐見橋交差点の西側にある。ホーム1面2線の頭端式の構造で駅舎は南海でよく見られる大正風のモダン建築である。地下鉄千日前線、阪神なんば線の桜川駅とはかなり近く、乗り換え駅として機能してもよいぐらいの距離にある。汐見橋を出ると左に少しカーブして左手に阪神高速15号堺線、その下を走る新なにわ筋と並行して南下する。JR大阪環状線の下をくぐるとすぐに芦原町である。JR芦原橋に近いところにあるが、乗り換えるには不便である。ここが環状線との乗換駅として機能すれば汐見橋線ももう少し活気が出てくると思われる。芦原町を出て浪速区から西成区に入り、国道43号線との交点手前に1面2線の木津川がある。同駅構内は比較的余裕があるので、なにわ筋線開業時には待避線を設ければよい。木津川を出ると阪神高速とは離れて進み、西側に大きく回りこんで左にカーブして2面2線の津守となる。駅近くには西成高校や西成公園がある。同駅を出ると大阪臨港線、阪神高速堺線と交差して南東に向いて西成区を斜めに縦断する。次の西天下茶屋を過ぎると築堤を上がって国道26号線を跨ぐ。同道路の下には地下鉄四つ橋線が走っている。築堤が途切れて高架線になる前に線路は複線から単線となる。そして本線の高架線が見えてくると右に急カーブして終点の岸里玉出となる。同駅は1面1線の行き止り式の構造になっており、ホーム手前に本線への渡り線がある。本線との乗り換えは比較的便利だが、高野線ホームとはかなり離れており、乗り換えるには少し時間を見ておかなければならない。汐見橋線電車は住ノ江車庫から入出庫するが、本線下り線とは線路がつながっていないため、入庫の際は一旦難波まで回送される。また、出庫の場合も上り本線でスイッチバックして汐見橋線の岸里玉出駅ホームに入る。

  

鉄道コム

タイトルとURLをコピーしました