紀州鉄道ガイド【わずか2.7㎞の日本一短い鉄道】

紀州鉄道

1.概要

会社名 紀州鉄道
路線名 紀州鉄道線
区間 御坊~西御坊
営業キロ 2.7km
駅数 5駅
平均駅間距離 0.68km
所要時分 8分
表定速度 20.3km/h
軌間 1067mm
電気方式 非電化
線路 単線
保安方式 スタフ閉塞
最高速度 40km/h
最大編成両数 1両

紀州鉄道は和歌山県御坊市の御坊と西御坊を結ぶ2.7kmの私鉄路線である。長らく日本一のミニ鉄道の異名を持っていた路線だが、現在はその座を明け渡している。細々と気動車が毎時1本程度走る路線だが、親会社の紀州鉄道はリゾートを専門とした会社のため、鉄道は本業ではなく、今のところ廃止される危惧はない。御坊でJR紀勢本線と連絡している以外は他線との連絡はない。

駅名 駅間キロ 営業キロ 所在地 開業年月日
御坊 0km 御坊市 1931年6月15日
学門 1.5km 1.5km 御坊市 1979年8月10日
紀伊御坊 0.3km 1.8km 御坊市 1931年6月15日
市役所前 0.6km 2.4km 御坊市 1967年8月30日
西御坊 0.3km 2.7km 御坊市 1932年4月10日

2.歴史

紀州鉄道は御坊臨港鉄道として、1931年(昭和6年)6月15日に御坊~御坊町(現在の紀伊御坊駅)間が開業した。1932年(昭和7年)4月10日に紀伊御坊~松原口(現在の西御坊駅)間が開業した。1934年(昭和9年) 8月10日に西御坊~日高川間が開業し全通した。この時、松原口駅を西御坊駅に改称した。1941年(昭和16年)12月8日に財部駅、中学前駅、日出紡績前駅を廃止した。

1953年(昭和28年)7月18日に紀州大水害により、全線で浸水し路盤が崩壊した。日高川の機関庫は流出し、車両もB2012が横転。当時在籍していた2両の気動車は床下浸水のためエンジンの修理をすることとなった。御坊~西御坊間が同年9月15日に運転を再開した。1955年(昭和30年)6月15日に大和紡績和歌山工場までの専用線が開通した。1967年(昭和42年)8月30日に市役所前駅が新設された。1973年(昭和48年)1月1日に御坊臨港鉄道から紀州鉄道に事業譲渡された。1979年(昭和54年)8月10日に中学前駅跡近くに学門駅が新設された。

1984年(昭和59年)2月1日に貨物営業が廃止された。同年6月26日に大和紡績和歌山工場専用線が廃止された。1989年(平成元年)4月1日に休止されていた西御坊~日高川間が正式に廃止された。全線でワンマン運転を開始した。2017年(平成29年)1月22日に御坊~学門間で脱線事故が発生し、列車が運休した。同年2月23日の始発より運転を再開した。2018年(平成30年)8月27日に西御坊駅が無人化された。

3.路線ガイド

御坊ではJRの駅本屋側にある切欠きホームの0番線から発着する。JRとの間に中間改札はなく、運賃は車内精算となっている。JRへの乗換えの場合は車内で乗車証明書が渡される。

御坊を出ると少しJR紀勢本線と並行して走り、紀州鉄道が左にカーブして分かれる。田園の中をしばらく走り、右にカーブして1面1線の学門となる。御坊からここまで1.5km離れており、全線の半分以上の距離となっている。開業当初は途中に財部、中学前の2駅があったが、早い時期に廃止となっている。学門はその名から学問につながると言うことで当駅の入場券が受験生に人気になっている。入場券は当駅にて発売されているのではなく、隣の紀伊御坊にて発売されている。

学門を出てカーブを曲がり終えるとすぐに紀伊御坊となる。学門からはわずか300mの距離である。紀伊御坊は御坊市の中心部に近い、紀州鉄道の核となる駅である。駅員配置駅で、先に書いたように学門駅の入場券も当駅にて発売している。駅は1面1線だが、車庫があり、側線にはかつて紀州鉄道で活躍したキハ600気動車が2両留置されている。

紀伊御坊を出ると左にカーブして600mほどで1面1線の市役所前となる。その名の通り御坊市役所に近い。次は終点の西御坊で、市役所前から300mの距離にある。学門から後の駅は1km未満の駅間距離ばかりで、最高速度も30km/h程度なので、表定速度もかなり遅くなっている。西御坊も1面1線で駅舎はあるが、無人駅となっている。ここから先、日高川まで運行されていたが、1989年に廃止となっている。線路は西御坊から先も残っているが、橋梁が撤去されていたりするので、簡単には復活できない状態になっている。

  

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