1.概要
会社名 | 近畿日本鉄道 |
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形式 | 80000系 |
使用線区 | 難波線・大阪線・名古屋線 |
製造メーカー | 近畿車輌 |
制御方式 | ハイブリッドSiC素子電圧形PWM2レベルVVVFインバータ制御 1C2M |
主電動機 | 全閉式三相かご形誘導電動機 定格出力240kW |
ブレーキ | 純電気指令式ブレーキ装置・抑速回生・発電ブレーキ・保安ブレーキ・連続制御圧切換機能 |
台車 | ボルスタレス軸梁式空気ばね台車 高減衰ヨーダンパ、軸ダンパ、左右動ダンパ、アンチローリング機構 |
最高速度 | 130km/h |
加速度 | 2.5km/h/s |
減速度(通常) | 4km/h/s |
減速度(非常) | 4km/h/s |
製造初年 | 2019年 |
電気方式 | 直流1500V |
軌間 | 1435mm |
保安装置 | ATS |
車体 | 鋼板製 |
座席 | 回転式リクライニングシート |
座席定員 | ク80100 21人 モ80200 52人 モ80700 48人 サ80800 40人 モ80400 52人 モ80500 52人 ク80600 21人 |
所属 | 高安検車区 |
編成 | 6両・8両 |
既存両数 | 72両(2022年6月現在) |
近鉄80000系は2019年末に登場した名阪特急用の新型車両である。21000系アーバンライナーの後継としてひのとりの愛称が付けられ、2020年3月14日ダイヤ変更から営業運転を開始した。2020年のコロナ禍の影響で試乗会などは数回実施されたのみに留まった。2020年3月14日ダイヤ変更では、3編成が投入され、名阪甲特急6往復と阪奈特急1往復に運用された。6月13日からは3編成が増備され、名阪甲特急に平日10往復、土休日11往復、阪奈特急は平日2往復、土休日1往復に運用されるようになった。
2.外観・内装
車体は鋼板製で、外観塗装はこれまでの近鉄特急にはない赤のメタリック塗装となった。先頭車はハイデッカー構造で、先に登場した50000系しまかぜと同様に前面展望が可能な構造になったプレミアム車両で、大阪難波方、近鉄名古屋方ともプレミアム車両となった。2020年7月現在6両編成が6本存在しているが、21000系アーバンライナー置換えのため、同車と同様に8両編成も投入される予定になっている。中間車はレギュラーシートで、通常の平屋仕様となっている。プレミアムシートは3列シートで21名の定員となっており、カフェスポット、ロッカー、トイレを備えている。座席間隔は日本最大級の1300㎜で、各シートにはフルリクライニングさせた範囲を覆うバックシェルを備えている。シートは本革を採用し、リクライニング機能は電動式になっており、まくらは高さ調整機構を持ち、内折れ式ホールドまくらを採用している。電動レッグレスト、腰部ヒーター、大型インアームテーブル、プチテーブル、カップホルダー、コンセント、読書灯を備えている。レギュラーシートは2-2配置のリクライニングシートで、シートピッチは1160㎜となっている。各シートにはプレミアムシートと同様にバックシェルを備えている。高さ調整機能を持つフットレスト、背面テーブル、インアームテーブル、カップホルダー、コンセント、網ポケットを装備している。喫煙室は3号車モ80400に設置されている。化粧室はク80100、ク80600、サ80800に男女共用トイレ、女性専用トイレ、男性トイレ、洗面台の組み合わせで設置し、サ80300には多目的トイレ、男性トイレ、洗面台を設置している。洋式トイレには温水洗浄暖房便座、ベビーチェアを装備している。車内案内表示器はプレミアムシート、レギュラーシートともに各車両貫通扉上部に2画面のLCDが設置されている。
- 80000系レギュラーシート車内
- 80000系レギュラーシート車内
- 80000系レギュラーシート車内
- 80000系レギュラーシート車内
- 80000系レギュラーシート車内
- 80000系レギュラーシート車内
- 80000系レギュラーシート車内
- 80000系レギュラーシート車内
- 80000系レギュラーシート車内
- 80000系レギュラーシート車内
3.性能
主制御装置はハイブリッドSiC素子を採用した電圧形PWMの2レベルインバータによる1C2M制御の2群一体箱構成となっている。設計最高速度は130㎞/hで、33.3‰上り勾配においても110㎞/hを超える速度で走行できる性能を有している。主電動機は定格出力240kWの全閉自冷式かご形三相誘導電動機を採用。ブレーキ装置は特急車では初めて純電気指令式ブレーキを採用した。各軸滑走防止制御機能、連続制御圧切換機能を有し、ブレーキ受量器を各車に搭載し、故障を検知すると残りの受量器で必要なブレーキ力を編成全体でバックアップする機能を有している。台車はボルスタレス台車を採用。制振機構として、高減衰ダンパ、軸ダンパ、左右動ダンパ、アンチローリング機構を装備している。
4.車両陣容
近鉄80000系編成表 | 6両編成 | 18両 | ||||||
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←大阪難波 | 近鉄名古屋→ | |||||||
ク80100Tc | モ80200Mp | サ80300T | モ80400Mp | モ80500Mp | ク80600Tc | |||
電算記号 | プレミアム | レギュラー | レギュラー | レギュラー | レギュラー | プレミアム | 製造年月日 | メーカ |
HV01 | 80101 | 80201 | 80301 | 80401 | 80501 | 80601 | 2019年12月 | 近車 |
HV02 | 80102 | 80202 | 80302 | 80402 | 80502 | 80602 | 2019年12月 | 近車 |
HV03 | 80103 | 80203 | 80303 | 80403 | 80503 | 80603 | 2020年1月 | 近車 |
HV04 | 80104 | 80204 | 80304 | 80404 | 80504 | 80604 | 2020年4月 | 近車 |
近鉄80010系編成表 | 6両編成 | 24両 | ||||||
←大阪難波 | 近鉄名古屋→ | |||||||
ク80100Tc | モ80200Mp | サ80300T | モ80400Mp | モ80500Mp | ク80600Tc | |||
電算記号 | プレミアム | レギュラー | レギュラー | レギュラー | レギュラー | プレミアム | 製造年月日 | メーカ |
HV11 | 80111 | 80211 | 80311 | 80411 | 80511 | 80611 | 2020年4月 | 近車 |
HV12 | 80112 | 80212 | 80312 | 80412 | 80512 | 80612 | 2020年6月 | 近車 |
HV13 | 80113 | 80213 | 80313 | 80413 | 80513 | 80613 | 2020年6月 | 近車 |
HV14 | 80114 | 80214 | 80314 | 80414 | 80514 | 80614 | 2021年4月 | 近車 |
- プレミアムシート
- プレミアムシート
- プレミアムシート
- プレミアムシート
- プレミアムシート
- プレミアムシート
近鉄80050系編成表 | 8両編成 | 24両 | ||||||||
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←大阪難波 | 近鉄名古屋→ | |||||||||
ク80100Tc | モ80200Mp | サ80300T | モ80700M | サ80800T | モ80400Mp | モ80500Mp | ク80600Tc | |||
電算記号 | プレミアム | レギュラー | レギュラー | レギュラー | レギュラー | レギュラー | レギュラー | プレミアム | 製造年月日 | メーカ |
HV51 | 80151 | 80251 | 80351 | 80751 | 80851 | 80451 | 80551 | 80651 | 2020年9月 | 近車 |
HV52 | 80152 | 80252 | 80352 | 80752 | 80852 | 80452 | 80552 | 80652 | 2020年10月 | 近車 |
HV53 | 80153 | 80253 | 80353 | 80753 | 80853 | 80453 | 80553 | 80653 | 2020年12月 | 近車 |
- 80101F
- 80102F
- 80103F
- 80104F
- 80111F
- 80112F
- 80113F
- 80114F
- 80151F
- 80152F
- 80153F
80000系は2021年まで増備が続けられ、最終的には6両編成8本、8両編成3本の合計72両が製造された。80000系増備を受けて、2021年2月13日以降の名阪甲特急は全て80000系ひのとりに統一された。2022年6月現在、定期列車では名阪甲特急の他、阪奈特急にも運用されている。臨時列車として阪伊特急や名伊特急にも運用され、貸切列車として賢島までの入線実績がある。