近鉄5800系【ロングとクロスに対応するLCカー】

5801F

会社名 近畿日本鉄道
形式 5800系
使用線区 近鉄奈良線・難波線・京都線・橿原線・天理線・近鉄大阪線・近鉄山田線・近鉄鳥羽線・阪神なんば線・阪神本線
製造メーカー 近畿車輌
制御方式 GTO素子VVVFインバータ制御
主電動機 かご形三相誘導電動機定格165kW
ブレーキ 電磁直通ブレーキ
台車 ボルスタレス式 KD-311形
最高速度 120km/h
加速度 3km/h/s
減速度(通常) 4km/h/s
製造初年 1997年
電気方式 直流1500V
軌間 1435mm
保安装置 ATS
座席定員 44(135) 先頭車
52(143) 中間車
扉枚数・座席形状 4扉デュアルシート
車体 21m級アルミ製
所属 西大寺車庫・高安車庫・富吉車庫
編成 4両・6両
既存両数 46両

近鉄5800系は1997年8月に登場した通勤型車両。2621F編成で試作されたロングシートとクロスシートを列車や混み具合によって変化させられるデュアルシートが本格的に採用された。車体は他のインバータ制御車などと同じアルミ製標準軌共通車体を採用。同車以降はシリーズ21が増備されたため、マルーンとアイボリーのツートンカラーの車体は同車が最終世代となった。

GTO素子によるVVVFインバータ制御で、1C4M制御となっている。定格出力165KWの電動機を採用し、大阪線の勾配区間乗り入れに対応している。起動加速度2.6km/h/s、減速度4.0km/h/sで、奈良線系統の車両は6両編成4M2Tで、起動加速度3.0km/h/sに引き上げられている。大阪線・名古屋線用は6両編成3M3Tとなっている。他形式車との分割併合を行うため、自動連結解放装置を装備。制動装置は従来車との互換性を持たせるため、抑速ブレーキ・回生ブレーキ併用の電磁直通ブレーキを採用した。

 

5800系編成表 6両編成 46両    
←尼崎・大阪難波 近鉄奈良→
モ5800Mc サ5700T モ5600M’ サ5500T モ5400M’ ク5300Tc
5801 5701 5601 5501 5401 5301
5802 5702 5602 5502 5402 5302
5803 5703 5603 5503 5403 5303
5804 5704 5604 5504 5404 5304
5805 5705 5605 5505 5405 5305
←大阪上本町 伊勢中川→
ク5300Tc モ5400M’ サ5500T モ5600M’ サ5710 モ5800Mc
5311 5411 5511 5611 5711 5811
5313 5413 5513 5613 5713 5813
←大阪上本町 伊勢中川→    
ク5300Tc モ5600M’ サ5710 モ5800Mc    
5312 5612 5712 5812    

車内は車端部がヘッドレストが付いたクロスシート形状のロングシートになっており、4脚分が配されている。扉間は2掛けクロスシートが2列3脚に並び、ロングシート時には6人掛けとなる。クロスシート時の座席の転換はペダルを踏んで回転させる。クロスシートからロングシートへの変換は自動で行われる。ロングシート時は座席が固定されるため、利用者が自由に座席を動かすことはできない。長距離を走る大阪線・名古屋線系統の編成にはトイレが設置されている。5800系は奈良線系統に6両編成5本、大阪線・名古屋線系統に6両編成2本、4両編成1本が投入されている。奈良線系統では阪神なんば線直通列車にも使用され、奈良線を中心に、近鉄難波線、近鉄京都線、近鉄橿原線、近鉄天理線、阪神なんば線、阪神本線で運用されている。大阪線・名古屋線系統は大阪線、名古屋線のほか、山田線で運用される。

5802F

奈良線開業100周年を記念したヒストリートレインになった5802F

  

鉄道コム

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