JR西日本キハ127系・キハ122系気動車

播磨高岡で並ぶキハ127系

播磨高岡で並ぶキハ127系

1.概要

キハ127系は姫新線輸送改善工事に合わせて、2009年3月14日ダイヤ改正で姫新線に投入された。
単行運転に対応した両運転台のキハ122と2両編成のキハ127の2形式が製造された。
キハ122系は7両、キハ127系は2両編成6本が製造された。
19両全てが新潟トランシス新潟事業所製となっている。

2.車体

車体はステンレス製を採用。
車体断面形状や外板部材は321系や521系と可能な限り共通化をはかっている。
運転台部分は普通鋼製で前面強化を図っている。223系などの流れを汲むデザインになっている。
扉は2扉で、押しボタン式の半自動両開き扉を採用している。
扉付近のステップは廃止され、各駅ホームのかさ上げが行われた。
外観デザインは、編成のラインに稲穂をイメージしたイエローと赤とんぼをイメージしたオレンジの間に、透明感を出すアクセントとしてホワイトを配している。

3.主要機器

過給機および吸気冷却装置付きのコマツ製SA6D140HE-2 (450ps/2,100rpm) が1台搭載されている。
コモンレール燃料噴射システムと1気筒当たりの吸排気バルブの総数を4つとした4バルブ方式を採用したことで、排気ガス中の窒素酸化物や、ばい煙などを低減している。
サービス用電源装置として、エンジンの駆動力を利用した発電機 (WDM112) と整流装置 (WARS30, WARS31) が搭載されている。
台車は、円錐積層ゴム式軸箱支持方式を採用したボルスタレス台車を採用。
ブレーキには、台車ごとの制御となる機関ブレーキ・排気ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキが採用。基礎ブレーキ装置は踏面ユニットブレーキ(動軸)・ディスクブレーキと踏面ユニットブレーキの併用(従軸)のほか、滑走防止機能が追加されている。

4.車内

座席は1列+2列の転換クロスシートで、車端部は一部を除いてロングシートとなっている。
125系や521系に準じた車内レイアウトとなっている。
キハ122とキハ127系0番台には車椅子対応トイレと車椅子スペースが設置されている。
車外の正面・側面にはLED式行先表示器が設置されている。
車内にはLED式案内表示器が設置され、出入口付近には整理券発行器が設置されている。
乗務員室と客室との仕切部分には、運賃表示器と両替機能付きの運賃箱が設置されている。

5.編成・運用

キハ122単行とキハ127系2両編成で運用されている。
キハ122とキハ127で2両編成での運転も可能となっている。
キハ122、キハ127-0番台にはトイレが設置されており、キハ127-0はトイレのないキハ127-1000と連結して2両編成で運用される。
運用路線は姫新線姫路~上月間で、この区間以外での運用はない。

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