JRきのくに線ダイヤ(紀伊田辺～新宮間)【2023年3月18日改正】

227系SR02サイクルトレイン

1．概要

JRきのくに線紀伊田辺〜新宮間のダイヤは、まさに過疎ダイヤで、普通の運転本数はかなり少ない。2時間以上間隔が空くこともあり、朝夕の運転がメインとなっている。特急はくろしおが1日6往復の運転で、全て新宮まで運転されている。紀伊勝浦～新宮間では名古屋発着の特急南紀が1日3往復乗り入れてくる。普通は紀伊田辺から新宮までの運転が基本だが、串本や周参見止まりの列車も運転されている。串本～新宮間の普通や紀伊勝浦～新宮間の普通も数本運転されている。

2．2023年3月18日ダイヤ改正

2023年3月18日ダイヤ改正では、特急くろしおが大阪駅地下ホーム開業に伴い、全ての列車が大阪駅に停車するようになった。きのくに線内でのダイヤの変化はなかったが、沿線各駅から大阪駅へのアクセスが大幅に改善された。

3．特急

287系HC603特急くろしお

特急も白浜までは概ね毎時1本が運転されているが、白浜〜新宮間は運転本数が減り1日6往復の運転となる。特急くろしおは2022年3月12日ダイヤ改正で、全車指定席となった。下り白浜発では10時12分、12時01分、14時43分、17時43分、19時56分、21時56分に運転されている。上り新宮発は6時29分、8時32分、11時27分、13時29分、16時26分、17時46分に運転されている。

紀伊田辺～新宮間の所要時間は下りが最速で1時間57分で、表定速度53.9km/hとなっている。上りは最速でも2時間01分で、表定速度は52.2km/hとなっている。上下とも上記の最速以上にかかる列車が多く、表定速度50km/hを割る列車もある。きのくに線紀伊田辺～新宮間は全線単線で、曲線区間が多いため思うように速度が出せない。行き違い駅も線路改良されていないところが多く、スピードアップについてはもはや諦めた感が強い。

紀伊田辺からの特急の停車駅は、白浜、周参見、串本、古座、太地、紀伊勝浦で、全列車が同じ停車駅となっている。

特急くろしおの使用車両は283系、287系、289系で、白浜以南は全て6両編成で運転されている。283系は381系の後継として製造された制御付き振り子車両だが、近年は白浜以南への直通が減少しており、非振り子車である287系、289系が主体となっている。

紀伊勝浦〜新宮間には名古屋からの特急南紀が3往復運転されている。2023年3月18日ダイヤ改正時点ではキハ85系が使用されていたが、同ねん7月からHC85系に置き換えられた。

4．普通

紀伊田辺〜周参見間は上り9本、下り10本の運転、周参見〜串本間は8往復が運転されている。串本〜紀伊勝浦間は上り10本、下り9本が運転。紀伊勝浦〜新宮間は上り12本、下り11本が運転されている。新宮地区の運転が朝夕に毎時1本はあるぐらいで、他の区間は朝夕でも毎時1本あるかないかといったところで本数が少ない。

電車は全て227系1000番台2両で運転されており、ワンマン運転を行っている。自転車ごと乗車できるサイクルトレインとして運転されている。
ICOCAなどのICカードは、特急停車駅にはカードリーダーが設置されているが、その他の駅では設置がない。227系1000番台には車載用のICカードリーダーがあり、無人駅では車載用のICカードリーダーにタッチして乗降する形になっている。