JR函館本線ガイド3

JR函館本線小樽駅は小樽市の中心部からほぼ近いところに駅があり、小樽運河などの観光地にも歩いていける範囲にある。ホームは2面4線で駅本屋側に行き止り式の1番線があり、2面3線の構造に行き止り式ホームがある構造になっている。1番線は以前は0番線だったが、1998年に1番線となった。駅舎はレトロ調を意識した建物になっており、観光地小樽の顔を意識した造りとなっている。

小樽

小樽

小樽を出ると左にカーブして国道5号線がオーバークロスして旧手宮線跡を見ながら小樽市内を走り1面2線の南小樽となる。同駅の北側には小樽フェリーターミナルが広がっている。国道17号線と交差して、札樽自動車道の小樽ICを右手に見て、しばらく走って1面2線の小樽築港となる。駅北側には大型ショッピングセンターや築港臨海公園などがあり、快速も停車する。小樽築港を出ると左手に石狩湾を見て海岸沿いを走る。小さな海水浴場も点在しているが、大部分は岩場になっており、冬には荒々しい日本海の海を目の当たりにすることができる。海岸沿いをしばらく走って2面2線の朝里となる。南側には朝里の街が広がっているが、駅は海岸沿いにあり街からは少し離れている。張碓トンネルを抜けると臨時駅の張碓があったが、2006年3月18日ダイヤ改正で廃止された。このあたりもまだ小樽市内になるが、付近に大きな集落は見られない。同駅は海水浴客のために設置された駅で、晩年はその海水浴客も少なくなったのか1年を通して列車が停まる時期がなかった。さらにずっと海岸沿いを走って行き2面2線に中線がある銭函となる。縁起のいい駅名として有名で入場券などがよく売れる駅でもある。ほしみで折り返す電車は銭函の中線まで回送されて、ここで折り返している。ここから少し内陸に入って東進を続ける。国道337号線と交差して、左手に銭函工業団地を見て小樽市と札幌市手稲区の境に2面2線のほしみがある。同駅は1995年に開業した新しい駅で、付近には小樽市内の銭函工業団地があり、札幌市側には星の里団地があるので利用者が多い。このためラッシュ時には同駅発着の列車も運転されている。真っ直ぐ東進して2面2線の星置となる。同駅周辺も札幌市近郊の住宅地となっており、札幌への通勤通学客でラッシュ時には賑わう。同駅を出ると右にカーブして、左手に札幌運転所への線路が分かれ、札幌運転所の側線が広がり2面2線の稲穂となる。同駅は国鉄末期に臨時駅として設置され、JR発足後に駅に格上げされている。駅北側には札幌運転所の側線が広がり、その向こうには手稲工業団地、さらにその向こうには運転免許試験場がある。

札幌運転所

札幌運転所

稲穂を出ると左手に札幌運転所を見ながら走り、それが途切れると2面4線の手稲となる。同駅は手稲区の中心駅で、乗降客も多く、札幌運転所が小樽方にあるため同駅発着の電車も多い。手稲を出ると真っ直ぐ南東方向を向いて走り、2面2線の稲積公園となる。昭和61年開業の比較的新しい駅で、手稲稲積公園への最寄駅となっている。さらに真っ直ぐ走って手稲区から西区に入って、左手に鉄工団地が見えると2面2線の発寒となる。最早このあたりは札幌の通勤圏として定着しており、ラッシュ時のみならずデータイムにも利用が多い。1キロほど南には地下鉄東西線の宮の沢駅がある。

G-110

G-110

発寒を出るとさらに真っ直ぐ南東方向を向いて走り、札幌新道と交差して2面2線の発寒中央となる。同駅周辺には日本清酒や札幌酒精工業などの工場がある。駅の南1キロほどのところには地下鉄東西線の発寒南駅がある。さらに真っ直ぐ走って高架線を駆け上がり2面2線の琴似となる。西区の中心駅で2000年のダイヤ改正から快速が停車するようになり利便性が増している。同駅の南1キロほどのところに地下鉄東西線の琴似がある。駅名は同じ琴似だが、乗り換えるには不便なところにある。東西線を狭軌架線式にするなどして相互直通していれば札幌の交通体系も変わり鉄道の利便性もより高まっていたものと思われる。琴似駅の北側1キロほどのところにはJR学園都市線の八軒があり、札幌市郊外の人口集積地を3路線でカバーする形になっている。
 琴似を出ると、左手から高架線のJR学園都市線が近づいてきて、その向こうに広大な札幌競馬場を見て、札幌市中央区に入って学園都市線と合流してしばらく走って2面4線の桑園となる。同駅はJR北海道本社への最寄駅で、札幌競馬場への最寄駅にもなっている。桑園を出ると左手に北海道大学キャンパスのポプラ並木を見て、札幌市北区に入って左にカーブして大屋根に覆われた巨大な高架駅と札幌タワーが見えると札幌となる。

札幌

札幌

  

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