1.概要
JR学研都市線は、木津から京橋に至る44.8㎞の路線で、軌間1067mm直流1500Vの電化鉄道である。正式路線名は片町線で、JR発足後に学研都市線の愛称が付けられて、そちらの方が定着している。木津が起点で、終点は京橋となるため、木津発が下りとなる。京橋~松井山手間は複線、松井山手~木津間は単線となっている。かつては京橋から片町まで線路が延びていたが、JR東西線の開業により、片町駅は廃止され、JR東西線大阪城北詰駅がその替わりとなっている。2002年3月に松井山手~京田辺間の改良工事が行われ、京田辺まで7両編成の乗り入れが可能になり、同駅で増解結が行われるようになった。また、2010年3月には京田辺~木津間の7両編成対応化が行われ、これをもって全線で7両編成の運転が可能になった。列車種別は快速、区間快速、普通の3本立てで、データイムは区間快速、普通の2本立て、ラッシュ時は快速が主体となり、ピーク時間帯等に区間快速が運転されている。快速は京橋から放出、住道、四条畷、星田、河内磐船、長尾、松井山手以遠各駅に停まる。区間快速は京橋から放出、住道、四条畷以遠各駅に停まる。快速、区間快速、普通とも全ての電車が207系により運行されていたが、2008年3月改正から321系の運用が始まり、2010年3月の全線7連対応化により321系の運用範囲が広がった。
2.路線データ
会社名 | 西日本旅客鉄道 |
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路線名 | 片町線 |
愛称名 | 学研都市線 |
区間 | 木津~京橋 |
営業キロ | 44.8km |
駅数 | 24駅 |
平均駅間距離 | 1.95km |
所要時分 | 59分 |
表定速度 | 45.6km/h |
軌間 | 1067mm |
電気方式 | 1500V直流 |
線路 | 複線 |
保安方式 | ATS-P |
最高速度 | 110km/h |
最大編成両数 | 7両 |
【線路】
JR各線と同様1067㎜狭軌を採用。京橋~松井山手間は複線。松井山手~木津間は単線。
【電気方式】
1500V直流電化。1932年(昭和7年)12月1日に四条畷~片町間が電化完成。1950年(昭和25年)12月25日に長尾~四条畷間の電化が完成。1989年(平成元年)3月11日ダイヤ改正で、木津~長尾間が電化完成し、全線電化された。
【最高速度】
学研都市線の最高速度は京橋~松井山手間が110㎞/h、松井山手~木津間が95㎞/hとなっている。
【使用車両】
207系7両編成、321系7両編成が使用されている。
【編成両数】
最大編成両数は8両となっており、各駅ホームは8両まで停車可能な有効長が確保されている。実際運転されている電車は7両までで、最大7両編成での運転となっている。
【保安方式】
全区間で拠点型のATS-PとATS-SWを併用。
【運転指令所】
大阪総合指令所が管轄し、運行管理システムはJR宝塚・JR東西・学研都市線運行管理システムが運用されている。
【ICカード】
京橋~木津間全区間でICOCAなどICカード乗車券の利用が可能になっている。
【直通路線】
JR東西線、JR宝塚線、JR神戸線、おおさか東線、大和路線と直通運転を行っている。おおさか東線では鴫野~放出間の重複区間での乗り入れのみで、列車の直通は2022年現在なくなっている。
【競合路線】
京阪本線、京阪交野線と河内磐船~京橋間で競合している。京田辺~祝園間では近鉄京都線と並行している。
【2020年度混雑率】
2020年度の最混雑区間は鴫野~京橋間で、最混雑時間帯7:30~8:30までで、この時間帯の輸送力は17,424人/Hで、輸送人員は20,940人/H、混雑率は120%となっている。
3.列車種別
学研都市線では快速、区間快速、普通の3種別が運転されている。長らく快速と普通がデータイムに運転され、区間快速は朝夕ラッシュ時の運転だった。2015年3月14日ダイヤ改正でデータイムの閑散時間帯の快速が区間快速に置き換えられ、データイムでも区間快速の運転が行われるようになった。
【快速】
快速はデータイムの閑散時間帯の列車が区間快速に置き換えられたが、朝夕ラッシュ時も含めてほぼ終日ベースで運転されている。木津・同志社前~塚口、宝塚、新三田、篠山口間で運転されている。
快速の停車駅は木津から長尾までの各駅、河内磐船、星田、四条畷、住道、放出、京橋以遠の各駅。
使用車両は207系、321系の7両編成が使用されている。JR西日本の各線では快速に転換クロスシート車が投入されてきたが、学研都市線の快速だけは設定当初から4ドアロングシート車が使用されている。
【区間快速】
区間快速はデータイムの閑散時間帯と朝夕ラッシュ時と夜間に運転されている。木津・同志社前・京田辺・松井山手から塚口、尼崎方面へ運転され、列車によってはJR神戸線の普通になったり、JR宝塚線の快速になったりする列車がある。
区間快速の停車駅は木津から四条畷までの各駅と住道、放出、京橋以遠の各駅となっている。四条畷~京橋間は快速と同じ停車駅である。
使用車両は快速と同じで、207系、321系の7両編成が使用されている。
【普通】
普通は松井山手・四条畷~西明石間を中心に毎時4本運転されている。朝夕ラッシュ時などには京橋~四条畷間の学研都市線内の列車も設定されている。また、早朝深夜などには京田辺や木津まで足を延ばす電車もある。
使用車両は快速、区間快速と同じで207系、321系7両編成が使用されている。
駅名 | 駅間キロ | 営業キロ | 快 速 | 区間快速 | 普 通 |
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奈良 | ◎ | ||||
平城山 | ○ | ||||
木津 | – | 0km | ◎ | ◎ | |
西木津 | 2.2km | 2.2km | ○ | ○ | |
祝園 | 2.9km | 5.1km | ○ | ○ | |
下狛 | 2.3km | 7.4km | ○ | ○ | |
JR三山木 | 2km | 9.4km | ○ | ○ | |
同志社前 | 1.1km | 10.5km | ◎ | ◎ | ◎ |
京田辺 | 1.9km | 12.4km | ◎ | ◎ | ◎ |
大住 | 2.1km | 14.5km | ○ | ○ | ○ |
松井山手 | 2.5km | 17km | ○ | ◎ | ◎ |
長尾 | 1.6km | 18.6km | ○ | ○ | ◎ |
藤阪 | 1.6km | 20.2km | ○ | ○ | |
津田 | 1.6km | 21.8km | ○ | ○ | |
河内磐船 | 3.2km | 25km | ○ | ○ | ○ |
星田 | 2.1km | 27.1km | ○ | ○ | ○ |
東寝屋川 | 1.7km | 28.8km | ○ | ○ | |
忍ヶ丘 | 1.3km | 30.1km | ○ | ○ | |
四条畷 | 1.9km | 32km | ○ | ○ | ◎ |
野崎 | 1.3km | 33.3km | ○ | ||
住道 | 2.2km | 35.5km | ○ | ○ | ○ |
鴻池新田 | 2.4km | 37.9km | ○ | ||
徳庵 | 1.9km | 39.8km | ○ | ||
放出 | 1.8km | 41.6km | ○ | ○ | ◎ |
鴫野 | 1.6km | 43.2km | ○ | ||
京橋 | 1.6km | 44.8km | ○ | ○ | ◎ |
4.歴史
JR学研都市線は1895年(明治28年)8月22日に浪速鉄道として片町~四条畷間12.98kmが開業した。全線単線非電化で、片町駅・放出駅・徳庵駅・住道駅・四条畷駅の5駅が開業した。1897年(明治30年)2月9日に浪速鉄道が関西鉄道に路線を譲渡した。
1898年(明治31年)4月12日に四条畷~長尾間13.34kmが延伸開業した。津田駅・長尾駅の2駅が同時に開業した。同年6月4日に長尾~新木津間18.17kmが延伸開業した。田辺駅(現在の京田辺駅)・祝園駅・新木津駅の3駅が同時に開業した。7月1日に星田駅が開業。9月16日に木津~新木津間0.58kmが延伸開業し、現在の奈良線である奈良鉄道線に接続した。起点を片町から木津に変更した。同年11月8日に放出~寝屋川間の支線2.31kmが開業した。11月18日に加茂~新木津間6.12km、寝屋川~網島間1.73kmが延伸開業した。網島駅が開業。寝屋川駅が寝屋川聯絡所に変更された。名古屋~新木津~網島間が本線となり、同区間で直通列車を運転開始。支線となった放出~片町間の旅客営業が廃止された。
1899年(明治32年)5月15日に野崎仮停車場が開業した。1900年(明治33年)6月6日に大阪鉄道奈良~湊町(現在のJR難波)間が本線に編入され、加茂~新木津~網島間は支線になった。1901年(明治34年)1月18日に新木津~木津間が休止になった。同年12月21日に網島~桜ノ宮間1.15kmが開業した。1905年(明治38年)1月1日に放出~片町間の旅客営業が再開した。1907年(明治40年)8月21日に加茂~新木津間6.12kmが休止。新木津駅が新木津給水所に変更された。
1907年(明治40年)10月1日に関西鉄道が国有化された。新木津給水所が新木津給水給炭所に変更された。同年11月1日に加茂~新木津間0.64kmが正式に廃止となった。1909年(明治42年)10月12日に国有鉄道線路名称制定。木津~桜ノ宮間が桜ノ宮線、放出~片町間が片町線となった。1911年(明治44年)8月29日に新木津給水給炭所が廃止された。
1912年(明治45年)4月21日に野崎仮停車場を野崎駅に変更。鴻池新田駅が開業。片町駅構内扱いで京橋口乗降場が設置された。同年5月11日に新喜多駅が開業した。1913年(大正2年)11月15日に放出~桜ノ宮間4.99kmが廃止された。これにより木津~片町間が片町線となった。片町駅京橋口乗降場が京橋駅に統合された。網島駅・寝屋川聯絡所が廃止され、放出~中野町信号所~桜ノ宮間に連絡線が開設された。
1916年(大正5年)12月11日に新喜多駅が廃止された。1922年(大正11年)4月1日に中野町信号所が中野町信号場に改称された。1927年(昭和2年)12月10日に放出~鴫野間が複線化された。貨物支線京橋~淀川間1.93km、放出~淀川間4.83kmが開業し、淀川駅が貨物駅として開業した。
1929年(昭和4年)3月15日に貨物支線 淀川~千里信号場~吹田駅間9.98kmが開業した。中間に巽信号場・千里信号場が開設された。1931年(昭和6年)8月10日に貨物支線 放出~正覚寺信号場~平野間8.4km、放出~吹田間 10.7kmが開業。関西本線との分岐点に正覚寺信号場(初代)が開設された。
1932年(昭和7年)7月8日に千里信号場が廃止された。同年11月1日に放出~京橋間に鴫野信号場が開設された。同年12月1日に四条畷~片町間、鴫野信号場~吹田間が電化された。1933年(昭和8年)6月17日から奈良~四条畷間でガソリンによる気動車の運行を開始した。同年7月1日に旅客列車が無煙化(蒸気機関車使用廃止)された。9月1日に鴫野信号場が駅に変更され、鴫野駅が開業した。1935年(昭和10年)12月2日に河内磐船駅が開業した。
1939年(昭和14年)10月15日に貨物支線 放出~竜華操車場~八尾駅間 10.4kmが開業した。正覚寺信号場(初代)が平野駅に統合されて廃止された。1941年(昭和16年)7月25日に正覚寺信号場(2代目)が開設された。1943年(昭和18年)10月1日に貨物支線 放出~平野間に蛇草信号場、放出~吹田間に都島信号場が開設された。
1944年(昭和19年)6月18日にガソリンカーの運転を休止し、蒸気機関車牽引列車に置き換えた。1945年(昭和20年)頃野崎~住道間に東住道仮乗降場が開業した。朝夕通勤時のみ列車が停車した。1948年(昭和23年)頃東住道仮乗降場が廃止された。1950年(昭和25年)12月25日に長尾~四条畷間が電化され、長尾~片町間で直通運転を開始した。電化当初は4両編成の電車が40~60分間隔で1日21往復。木津~長尾間は気動車1日9往復と早朝に下り貨客混合列車1本。
1951年(昭和26年)11月10日に奈良~長尾間で気動車運転を開始した。1952年(昭和27年)12月1日に西木津駅・下狛駅・上田辺駅(現在のJR三山木駅)・大住駅が開業した。1953年(昭和28年)2月1日に片町線に土曜ダイヤ、休日ダイヤが設定された。同年5月1日に忍ケ丘駅が開業した。1954年(昭和29年)に津田~禁野火薬庫と星田~香里製造所の専用線(禁野側線・香里側線)が廃止された。
1955年(昭和30年)1月25日に鴫野~片町間が複線化された。1961年(昭和36年)4月25日に貨物支線 京橋~淀川間 1.8kmが廃止された。ただし、大阪環状線列車の淀川電車区への入出区のために、線路自体は存続された。同年12月10日に正覚寺信号場(2代目)が平野駅に統合されて廃止された。1963年(昭和38年)12月5日から全列車の5両運転を開始。
1969年(昭和44年)2月27日に四条畷~住道間が複線化された。同年3月22日に住道~徳庵間が複線化された。3月25日に徳庵~放出間が複線化された。1972年(昭和47年)3月15日に定期列車が無煙化された。6月30日に祝園弾薬庫線(川西側線)が廃止された。1976年(昭和51年)に101系電車が森ノ宮電車区から転入し、片町線で運用開始された。1977年(昭和52年)3月に73系電車の運用終了。
1979年(昭和54年)103系6両編成が新製投入された。101系5両編成を6両編成に増結した。同年10月1日に長尾~四条畷間が複線化され、一部区間が一部高架化された。藤阪駅・東寝屋川駅が開業。長尾~片町間の各駅に関西の国鉄線では初めて自動改札機が設置された。
1982年(昭和57年)11月15日に貨物支線 放出~淀川間4.8km、淀川~吹田間10.0kmが廃止(放出~鴫野間、巽信号場~吹田間は現存区間と重複)。片町線電車の淀川電車区への出入区線として、線路は淀川電車区移転まで存続。淀川駅が廃止されて淀川信号場になった。1983年(昭和58年)3月21日に103系が明石電車区から転属した。1984年(昭和59年)2月10日に都島信号場が廃止された。
1985年(昭和60年)3月14日に巽信号場・淀川信号場が廃止された。片町線の車両基地である淀川電車区が、大阪市都島区中野町から東大阪市川俣(森ノ宮電車区放出派出所)に移転し、放出~淀川間、京橋~淀川間の淀川電車区への出入区線が廃止。1986年(昭和61年)4月1日に上田辺~田辺間に同志社前駅が開業した。
1987年(昭和62年)4月1日に国鉄分割民営化によりJR西日本の路線となった。JR貨物が一部区間の第二種鉄道事業者になった。木津~徳庵間の貨物営業が廃止された。貨物支線 放出~吹田間の起点を放出から鴫野に変更した。放出~八尾間、鴫野~吹田間が書類上旅客営業開始。1988年(昭和63年)3月13日ダイヤ改正で、学研都市線の愛称を使用開始した。快速の運転を開始した。当初は平日のみ上り1本・下り2本の運転。停車駅は長尾・四条畷・住道・放出・京橋・片町。同年9月1日に河内磐船駅が快速停車駅になった。9月28日に大住~長尾間を新線に切り替えた。
1989年(平成元年)3月11日ダイヤ改正で、木津~長尾間が直流1500V電化完成。大住~長尾間が経路変更で0.1km短縮され、同区間に松井山手駅が開業した。松井山手~長尾間が複線化。快速列車が増発された。同年6月頃片町線での101系電車運用が終了した。1990年(平成2年)2月3日に住道駅付近が高架化された。1991年(平成3年)4月30日から207系電車が営業運転開始。
1996年(平成8年)9月に103系電車の運用終了。学研都市線の電車は207系で統一された。1997年(平成9年)3月8日ダイヤ改正で、JR東西線開業により、JR宝塚線・JR神戸線との直通運転が開始された。京橋~片町間 0.5km)が廃止され、同時に片町駅が廃止された。田辺駅が京田辺駅に、上田辺駅がJR三山木駅に改称された。快速、普通は15分毎の運転となり、普通はこれに加えて京橋~四条畷間の線内運転の電車が30分毎に設定された。快速は東西線内では各駅に停車となった。
1999年(平成11年)5月10日ダイヤ改正で区間快速が運転を開始した。区間快速の停車駅は四条畷までの各駅、住道、放出、京橋以遠の各駅。2002年(平成14年)3月23日ダイヤ改正で、JR三山木~松井山手間の輸送改善工事の完成によるダイヤ改正を実施した。京田辺まで7両編成の乗り入れが可能になり、増解結駅が松井山手から京田辺に変更された。星田が快速停車駅になった。ラッシュ時に区間快速を増発され、四条畷折り返しの普通が増加した。昼間時の四条畷~京橋間の線内運転の普通が廃止された。これにより同区間の普通は1時間あたり4本となった。同年7月1日に女性専用車が試験導入された。12月2日から女性専用車が本格導入された。
2003年(平成15年)3月に貨物支線の蛇草信号場が廃止された。10月1日に各駅でコンコースの喫煙コーナーを廃止。2007年(平成19年)12月16日に貨物支線に俊徳道信号場が新設された。放出~俊徳道信号場間が複線化された。2008年(平成20年)3月9日に貨物支線の俊徳道信号場が廃止され、正覚寺信号場(3代目)が新設。俊徳道信号場~正覚寺信号場間が複線化。同年3月14日から321系の営業運転を開始した。3月15日ダイヤ改正で、おおさか東線が開業。貨物支線放出~八尾間10.4kmが廃止。貨物支線 放出~平野間の起点を放出駅から正覚寺信号場に変更。正覚寺信号場~平野間に第一種鉄道事業における営業キロ 1.5kmが付与された。朝夕ラッシュ時に東西線経由で尼崎から奈良を結ぶ直通快速の運転が開始され、京橋~放出間で学研都市線に乗り入れた。直通快速には223系6000番台8両編成が使用された。
2009年(平成21年)7月1日に各駅でホーム上の喫煙コーナーが廃止され全面禁煙化。同年10月4日に貨物支線 正覚寺信号場~平野間に大阪環状・大和路線運行管理システム が導入された。2010年(平成22年)3月13日ダイヤ改正で、木津~同志社前間各駅のホーム延伸工事完成に伴い、同区間でも7両編成での運転を開始した。これにより京田辺での増解結作業はなくなった。区間快速が増発され、土休日ダイヤの午前中にも運転されるようになった。同年12月1日に組織改正により、大阪支社および京都支社の管轄から近畿統括本部の管轄に変更された。
2011年(平成23年)3月8日からJR宝塚・JR東西・学研都市線運行管理システム が導入された。同年3月12日に貨物支線 正覚寺信号場~平野間が直流電化されDLでの貨物列車牽引が終了し、EL牽引に置き換わった。祝園駅の留置線の使用を開始した。4月18日から女性専用車が毎日、終日設定された。2012年(平成24年)10月8日に貨物支線 鴫野~吹田間の終点を吹田から吹田貨物ターミナルに変更した。
2018年(平成30年)3月17日から各駅に駅ナンバーが導入された。同年12月25日におおさか東線新大阪~放出間の試運転開始に伴い、貨物支線 鴫野~吹田貨物ターミナル間の神崎川信号場の供用を開始した。2019年(平成31年)3月16日ダイヤ改正で、おおさか東線新大阪~放出間延伸開業。これにより重複区間となる貨物支線 鴫野~神崎川信号場間 6.9kmが廃止された。東寝屋川駅を寝屋川公園駅に改称した。おおさか東線の直通快速が尼崎発着から新大阪発着に変更されたため、学研都市線への乗り入れがなくなった。