JR播但線（姫路～寺前間）ダイヤ【2022年3月12日改正】

播但線103系3500番台

1．概要

播但線姫路～寺前間は電化区間になっており、103系3500番台が運用されている。
寺前以遠和田山方面に直通する気動車特急はまかぜが3往復運転されている。特急以外に寺前以北に直通する列車の設定はない。

2．特急はまかぜ

特急はまかぜは大阪～浜坂、鳥取間に3往復が運転されている。キハ189系が運用されており、3両編成を基本に、多客期などには6両編成で運転されている。グリーン車は連結しない編成で、2021年3月13日ダイヤ改正で全車指定席になった。姫路で播但線に入るために方向転換するため、大阪～姫路間は逆編成になる。播但線内は国鉄時代にはノンストップで運転されていたが、JR発足後は急行の格上げや智頭急行の開業などで、播但線内でも停車するようになり、現在は福崎、寺前、生野、竹田に停車する。竹田に停車する列車は1往復のみで、その他の駅は全ての列車が停車する。

姫路～寺前間は下りが1号が29分、3号が28分、5号が32分で、上りは2号と4号が27分、6号が28分となっている。普通は最短で39分なので普通よりも10分以上速くなっている。とはいえ、表定速度は60km/h程度なので、決して速いとは言えない。並走して走る播但道も対面通行が主体で、決して走りやすい道路ではない。北近畿地区は高速道路の整備が進められており、2024年秋には豊岡方面への延伸が予定されており、はまかぜなど山陰本線特急には脅威となっている。

JRではコストのかかるスピードアップには消極的なため、今以上のスピードアップは期待できない。車両は新しくはなったが、汎用的な車両ばかりで、定期列車は魅力に乏しい列車ばかりになった。JR西日本だけでなく、各社に言えることだが、観光列車やクルージングトレインなどには力を入れているが、定期列車は判で押したような汎用車両ばかりを投入し、スピードアップも控えめになっており、競争力に乏しい列車が増えている。JR発足時にサービスアップに努めたあのころは何だったのかというほどの変わりようである。株式会社の弊害なのかもしれないが、新幹線以外の定期特急列車は近い将来、国鉄時代の急行列車が消滅したように消えていくのではないかと懸念されるところである。

スピードアップに期待できないなら、既存車両改造により、利用者が乗りたくなるような魅力ある車両にして欲しいものだ。

3．平日朝ラッシュ時上り

福崎発6時台に4本、7時台に3本、8時台に4本が運転されている。6時台と8時台に1本ずつ福崎始発が運転されている以外は寺前～姫路間の運転となっている。また、8時台のうち1本は特急はまかぜ2号となっているため、普通列車は実質3本の運転である。

4．データイムダイヤ

データイムダイヤは毎時1～2本の運転で、一部時間帯に福崎行きが入ったり、特急はまかぜが運転されるため、運転間隔は一定していないが、概ね毎時2本の運転となっている。下りは姫路発9時台、11時台、12時台、14時台、15時台は毎時2本の運転で、10時台には特急はまかぜを含めて3本が運転され、13時台は特急はまかぜを含めて2本の運転となっている。16時台には3本が運転されている。上りは福崎発9時台に2本、10時台に1本、11時台、12時台にそれぞれ2本、13時台に1本、14時台に2本が運転され、15時台は特急はまかぜを含めて3本の運転となっている。16時台は普通だけで3本の運転となる。

5．平日夕方ラッシュ時下り

姫路発下り17時台に3本が運転され、うち1本が福崎行き、2本が寺前行きとなっている。18時台は福崎行きが2本、寺前由紀が1本の運転となる。19時台には特急はまかぜ1本、福崎行き1本、寺前行き3本が運転されている。

6．平日夜間ダイヤ

20時以降は、20時台と21時台は各3本、22時台は2本、23時台、0時台は各1本が運転されており、姫路発0時08分が最終の寺前行きとなる。この電車は大阪発23時00分の新快速と連絡している。姫路発21時03分の寺前行きが、寺前で最終の和田山行きに連絡する。