阪急宝塚本線データイムダイヤ【2006年10月28日改正】

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阪急宝塚線2006年10月28日改正現在のデータイムダイヤは10分サイクルに急行、普通が各1本の運転となっている。同改正前は快速急行と普通が10分毎の運転となっていたが、快速急行が急行化された。急行は梅田~宝塚間の運転で、停車駅は十三と豊中以遠の各駅となっている。普通は梅田~雲雀丘花屋敷間の運転となっている。このダイヤは2000年6月4日ダイヤ改正以前のダイヤとほとんど同じで、急行が蛍池に停まるか停まらないかの違いだけとなっている。特急の設定や快速急行の設定など色々変遷があったが、06年改正で元の鞘に戻ったといったところだ。良かれ悪しかれ元に戻ったということはとりあえず現状の阪急宝塚線のダイヤではこのダイヤがベターだということだろう。

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急行は梅田~宝塚間を下り33分、上り35分で結んでおり、停車駅が増えた割には以前の急行よりも速くなっている。これは大阪府内での一連の高架化が完了して最高速度の引き上げなどが行われた結果だろう。急行が速くなった分、豊中以遠で普通との運転間隔が詰まってしまうという悪い面も出てきている。今後は神戸線同様ATSの改良を行うことになるが、普通が各駅で5秒程度短縮するとして、梅田~宝塚間で1分30秒程度の短縮が可能となる。急行も豊中以遠は各駅に停まるので、減速時の短縮効果は大きいと思われる。とはいっても梅田~豊中間ではこれ以上短縮できそうにないので、せいぜい1~2分程度速くなるにとどまるものと思われる。宝塚線は神戸線のように今以上の最高速度向上は望みにくいので、所要時分短縮の最後の望みはATS改良ということになるだろう。
普通は梅田から雲雀丘花屋敷まで先行先着する。急行の待避がない分スムーズに運転ができるが、下りは豊中手前から急行が続行しており、豊中以遠は急行も各駅に停まるため、運転効率はあまり良くない。今後利用者が減っていくようなら普通の豊中打ち止めも考えられる。

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以前のダイヤでは快速急行が雲雀丘花屋敷~宝塚間でも通過運転を行っていたので、普通が宝塚まで運転されていたが、06年10月28日改正で快速急行が急行となったため、普通の運転区間が雲雀丘花屋敷までに縮小されている。普通は終点の雲雀丘花屋敷まで先着となっており、上りも梅田まで先着するダイヤが組まれている。どちらのダイヤも豊中~雲雀丘

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花屋敷間では急行と2~3分の続行運転となっており、同区間では効率の悪いダイヤとなっている。中津及び十三~豊中間の各駅から豊中以遠の各駅への利用がどれぐらいあるかわからないが、現行ダイヤであれば普通を豊中止まりとしても問題はなさそうだ。阪急宝塚線は路線が短い割にダイヤが二転三転して変わり過ぎの感がある。あまりダイヤをころころ変えるのはサービス上もよくないので、これ以上ダイヤは変えるべきではないが、今後ダイヤが変わる可能性があるとすれば普通の運転区間短縮があるぐらいだろう。あるいは方向性を変えて、能勢電や箕面線への直通電車を設定するかである。ただ、両線とは朝夕のラッシュ時に直通電車の設定があり、あえてデータイムには設定していないと言うことから考えると、通勤時間帯以外の利用は少ないという事情があるのかもしれない。そうやって考えると阪急宝塚線のダイヤはATS更新による若干のスピードアップが期待される以外はあまり変化はないのではないかと思う。

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2003年8月30日のダイヤ改正ではそれまでの特急、急行、普通の3種別体制を整理して特急と急行を一元化してを快速急行化する形で快速急行と普通での10分サイクルを実現している。快速急行は急行の停車駅に蛍池を加えた形で、豊中~山本間は各駅に停まり、山本~宝塚間は無停車とするまさに特急と急行の両方の役割を担う種別として設定されている。快速急行が停まらない中山、売布神社、清荒神の各駅をフォローするため普通は全て宝塚行きとなっている。このため従来雲雀丘花屋敷~宝塚間は特急、急行、普通で毎時9本の運転だったのが、改正後は12本の運転に増えている。快速急行は梅田~宝塚間を下り33分、上り

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35分で結んでおり、特急よりは遅いものの急行よりは速いというダイヤを組んでいた。快速急行と普通は雲雀丘花屋敷で緩急接続を行っていたが、快急は豊中~雲雀丘花屋敷間各駅に停まるので、豊中以遠で普通の後追いをするダイヤとなっていた。このダイヤは06年10月改正後の急行と普通のダイヤでもほぼ踏襲した形になっているが、豊中~雲雀丘花屋敷間ではあまり効率的な運転ができていない。快速急行は何度も書いているように特急と急行を折衷した種別だったが、特急に比べると中途半端なイメージがあり、急行から見ても大して所要時分が変わらないということから中途半端に通過する列車というイメージがあった。また、雲雀丘花屋敷以遠でも普通を運転する必要があったり、今津線との連絡強化から宝塚駅のホーム使用が1線に限られるなどの制約があったため、あまり都合のいいダイヤとは言い難かった。そういうことから06年10月改正では快速急行を急行にして、普通は雲雀丘花屋敷止まりとして効率化を図ったものと思われる。

  

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