1.概要
会社名 | 阪急電鉄 |
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路線名 | 甲陽線 |
区間 | 夙川~甲陽園 |
営業キロ | 2.2km |
駅数 | 3駅 |
平均駅間距離 | 1.1km |
所要時分 | 5分 |
表定速度 | 26.4km/h |
軌間 | 1435mm |
電気方式 | 1500V直流 |
線路 | 単線 |
保安方式 | ATS |
最高速度 | 70km/h |
阪急甲陽線は夙川と甲陽園を結ぶ2.2kmの路線で、軌間1435㎜単線直流1500Vの電化鉄道である。夙川で阪急神戸本線と接続している。電車は終日6000系3両編成が運行されており、データイムはワンマン運行を行っている。
ナンバー | 駅名 | 普 通 | 駅間距離 | 営業距離 | 所在地 |
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HK-09 | 夙川 | ◎ | 0km | 0km | 西宮市 |
HK-29 | 苦楽園口 | ○ | 0.9km | 0.9km | 西宮市 |
HK-30 | 甲陽園 | ◎ | 1.3km | 2.2km | 西宮市 |
2.歴史
阪急甲陽線は1924年(大正13年)10月1日に夙川~甲陽園間が全線開業した。1925年(大正14年)3月8日に越木岩信号所を苦楽園口駅に昇格した。1967年(昭和42年)10月8日に架線電圧を600Vから1500Vに昇圧した。1978年(昭和53年)3月10日に全線を軌道法に基づく軌道から地方鉄道法に基づく鉄道に変更した。1982年(昭和57年)3月末に大型車3両編成化された。
1995年(平成7年)1月17日に発生した阪神・淡路大震災により全線不通になった。同年3月1日に夙川~甲陽園間が全線復旧した。1998年(平成10年)10月1日からワンマン運転を開始した。2006年(平成18年)10月28日ダイヤ改正で、昼間時は15分毎から10分毎の運転になり増発された。2008年(平成20年)9月20日に甲陽園駅近くで、夙川発甲陽園行き3両編成の普通電車の最後尾車両が脱線した。乗客乗員らに負傷者はなかったが、この影響で9月21日の午前中まで運休した。2013年(平成25年)12月21日から全駅に駅ナンバリングが導入された。
3.路線ガイド
夙川駅ホームは阪急神戸本線とT字になっており、短絡線が設けられている。甲陽線電車はそこを通って西宮車庫への入出庫を行っている。短絡線は神戸本線上り線と接続している。下り線から甲陽線に入るには下り本線上、上り夙川駅ホーム、引き上げ線の3回の方向転換を行う。夙川駅甲陽線ホームは1面1線のみで短絡線もホームに接しているが柵が設けられ、停車はできない。
夙川を出ると夙川に沿って真っ直ぐ単線で進む。苦楽園口は行き違い可能駅で、2面2線の構造となっている。苦楽園口を出て右にカーブして夙川を渡る。ここは桜の名所としても有名で、甲陽線の写真撮影ではよく出てくる撮影スポットになっている。左手に夙川学院を見て左カーブすると終点の甲陽園となる。甲陽園はホーム3面2線の行き止まり駅だったが、バリアフリー化などの改造で、1面1線の構造となった。駅北側には甲山などの山並みが広がっている。こじんまりとした駅前風景など阪急の他線にはない独特の雰囲気がある。のんびりとした雰囲気とは裏腹に乗降数は案外多く、平日は学生の利用、土休日などにはハイキング客などで賑わう。