【関西各駅探訪第970回】JR関西本線・草津線柘植駅

柘植

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【関西本線と草津線が連絡する結節点】

JR関西本線、草津線柘植駅は三重県伊賀市にある。関西本線と草津線が接続する駅で、線路も繋がっているが、関西本線は非電化、草津線は1500V直流電化のため、両線間を直通する定期列車はない。かつては気動車列車や客車列車が草津線と関西本線を直通していたが、現在臨時や団体列車の設定もほとんどない状態だ。関西本線列車は毎時1本の運転が基本で、朝夕に2本走る時間帯もある。草津線も毎時1本の運転が基本で、朝夕には2〜3本の運転があり、関西本線より運転本数は多い。データイムは関西本線上下列車が行き違いをするため、草津線列車と乗り換えはスムーズに行えるダイヤになっている。
柘植駅は1890年2月19日に関西鉄道三雲からの延伸とともに開業した。同年12月25日には四日市まで延伸された。1897年1月15日には上野(現在の伊賀上野)までの延伸が開業し、現在の線路体系が出来上がった。1907年10月1日に関西鉄道が国有化された。1909年10月12日に線名が制定され、関西本線の駅となり、草津方面は草津線となった。1972年4月1日に貨物の取り扱いが終了した。JR発足後はJR西日本の駅となり、2018年3月17日から草津線でICカードの利用が可能になった。

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駅構内はホーム2面3線で、3番線の東側には側線がある。ホーム有効長は草津線最大編成両数の20m級車両8両分ある。

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関西本線列車は下りが1番線、上りが2番線を使用し、草津線電車は主に3番線を使用する。1番線は非電化のため草津線電車は乗り入れできない。

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2・3番線が島式ホームになっており、草津線と関西本線上り列車は同一ホームで乗り換えられる。

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上下ホーム間には跨線橋があるが、エレベーターの設置はない。跨線橋の上り口には伊賀らしく忍者が潜んでいる。

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改札は1ヶ所で、有人改札になっており、簡易業務委託駅となっている。草津線用のICカードリーダーが設置されているが、関西本線ではICカードは利用できないので、乗り継ぎの際には注意が必要だ。自動券売機はあるが、みどりの窓口やみどりの券売機はない。

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出口も1ヶ所で西側にのみ出られる。駅前は車の乗り入れがてきるが、ロータリーにはなっていない。

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地元のタクシー会社がタクシーを運行しているほか、いがまち行政サービス巡回車のコミュニティバスが走っている。

柘植 乗車
年度 総  数 定  期 定期外 定期比率
2017年度 326 205 121 63.0%
2007年度 467 317 151 67.8%
対07年度比 69.8% 64.9% 80.0%  

柘植駅の2017年度1日あたりの乗車人員は326人で、うち定期利用者は205人となっている。定期比率は63.0%で、6割強が定期利用者となっている。10年前の2007年度と比較すると全体で30.2%減、定期利用者は35.1%減、定期外利用者は20.0%減となっており、3割強旅客が減っている。

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