【関西各駅探訪第965回】JR大和路線・奈良線・学研都市線木津駅

木津

 【奈良まで行かない奈良線の終点は京都府南部の一大結節点】

JR大和路線、奈良線、学研都市線木津駅は京都府木津川市にある。3線が集結京都府の最南端の駅である。奈良線はここから大和路線に乗り入れて奈良まで運転されている。路線としては奈良県には足を踏み入れることなく、京都府内で完結している。学研都市線電車は早朝深夜以外は当駅で折り返している。大和路快速、みやこ路快速、学研都市線快速など全ての電車が停車する。各線ともに優等列車の運転はない。大和路線は奈良から加茂までの運転本数は少なく、データイム毎時2本の運転、平日朝ラッシュ時JR難波方面行きは7時台に区間快速3本、快速1本が運転されている。区間快速は大阪環状線直通、快速はJR難波行きとなっている。平日夕方ラッシュ時加茂方面へは18時台、19時台に各2本が運転されている。奈良線はデータイムにみやこ路快速2本、普通2本が運転されている。平日朝ラッシュ時京都方面行きは7時台に快速2本、区間快速1本、普通4本が運転されている。平日夕方ラッシュ時19時台には快速2本、普通2本が運転されている。学研都市線はデータイム毎時2本、四條畷まで各駅に停まる区間快速が運転されている。平日朝ラッシュ時京橋方面行きは7時台に快速が3本運転されている。平日夕方ラッシュ時は18時台、19時台ともに快速が2本運転されている。

木津

木津駅は1896年3月13日に奈良線の前身となる奈良鉄道の木津駅として開業した。4月18日に当駅から奈良駅まで延伸された。1898年6月4日に関西鉄道が長尾から新木津まで延伸され、木津駅と連絡した。同年9月16日に関西鉄道が新木津から当駅まで延伸された。同年11月18日に関西鉄道新木津から加茂への延伸が開通し、名古屋から新木津を経て網島に至るルートが確立された。1900年6月6日関西鉄道のルートが再編され、名阪間の本線は大仏経由となり、加茂~新木津~網島間は支線となった。1901年1月18日に新木津~木津間が休止となった。1905年2月7日に関西鉄道が奈良鉄道を合併した。1907年8月21日に当駅から加茂までの新線が開通した。これにより現在の関西本線のルートが完成した。新木津~当駅間も営業を再開し、新木津駅は休止となった。同年10月1日には関西鉄道が国有化された。1909年10月12日路線名制定により関西本線の駅となった。1984年10月1日に関西本線当駅~奈良間、奈良線京都~当駅間が1500V直流電化された。1988年3月13日には関西本線当駅から加茂までの間が1500V直流電化された。1989年3月11日に片町線長尾から当駅までの間が1500V直流電化され、当駅に乗り入れる3線全てが電化された。2003年11月1日からICカードの利用が可能になった。2007年4月1日に橋上駅舎が完成した。同年7月2日には東口が完成した。

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駅構内はホーム2面4線で、西側の1番線が学研都市線発着用。対面の2番線は大和路線上り加茂方面、奈良線上り京都方面、3番線・4番線は大和路線・奈良線下り奈良方面が発着している。ホーム有効長は20m級車両8両分ある。

木津

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加茂方、奈良方にはダブルクロスポイントが設置されており、早朝深夜の学研都市線電車は奈良方のこのポイントを通って奈良へと直通している。

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ホームから橋上駅舎へはエレベータ、エスカレータが設置されておりバリアフリーに対応している。

木津

改札は1ヶ所で、有人改札になっている。ICカード対応の自動改札機、自動券売機、自動精算機が設置されている。

木津

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みどりの窓口も設置されており、当駅で京都からの新幹線の切符など長距離切符などを購入することができる。

木津

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出口は2ヶ所で西口がメインとなっている。西口にはロータリーが設置されており、バスやタクシーが発着している。

木津

駅は京都府内にあるが、奈良交通のバス路線が乗り入れている。

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旧木津町のコミュニティバスきのつバスや木津川市コミュニティバスも乗り入れている。

木津

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西口には駐輪場も整備されており、銀行や店舗なども多く街が開けている。

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東口は橋上駅舎化後に整備されており、ロータリーが整備され、奈良交通の路線バスも乗り入れている。

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駅周辺はまだまだ開発途上で、空き地が広がっている。

木津 乗車
年度 総  数 定  期 定期外 定期比率
2017年度 4,674 3,403 1,271 72.8%
2007年度 3,211 2,189 1,022 68.2%
対07年度比 145.6% 155.4% 124.4%  

木津駅の2017年度1日あたりの乗車人員は4,674人で、うち定期利用者は3,403人となっている。定期比率は72.8%で、定期利用者が7割強となっている。10年前の2007年度と比較すると全体で45.6%増、定期利用者は55.4%増、定期外利用者は24.4%増となっており、定期利用者を中心に利用者が増加している。

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