【関西各駅探訪第906回】近鉄南大阪線上ノ太子駅

上ノ太子

上ノ太子

【葡萄畑が広がるが、みかん狩りの季節に急行が臨時停車】

近鉄南大阪線上ノ太子駅は大阪府羽曳野市にある。各駅に停車する準急以下が停車する駅で、みかん狩りのシーズンには急行が臨時停車する。駅の北側などには山の斜面などに葡萄畑が広がっている。駅は羽曳野市の東端にあるが、駅南側の聖和台など太子町にある住宅地からの利用が多い。データイムは準急が毎時2本、普通が毎時2本運転されている。準急は大阪阿部野橋まで直通しているが、普通は古市止まりで、古市で河内長野始発の準急に連絡している。平日朝ラッシュ時上り7時台は大阪阿部野橋直通の準急が4本運転されている。平日夕方ラッシュ時19時台には準急2本、普通2本が運転されている。上ノ太子駅は1929年3月29日に大阪鉄道の駅として開業した。1943年2月1日に関西急行鉄道に合併され、同社天王寺線の駅となった。1944年6月1日に南海鉄道を合併し、近畿日本鉄道が発足し、同社南大阪線の駅となった。2004年に南口駅舎が完成した。

上ノ太子

駅構内は対向式ホーム2面2線で、ホーム有効長は21m級車両4両分ある。

上ノ太子

上下ホーム間には構内踏切が設置されている。

上ノ太子

ホームから改札、構内踏切へはスロープが設けられてバリアフリーに対応している。

上ノ太子

改札は2ヶ所あり、下り線北側に従来からある改札がある。有人改札で、ICカード対応の自動改札機と自動券売機、自動精算機が設置されている。

上ノ太子

上り線南側にある改札は2004年に開設された新しい改札で、こちらにもICカード対応の自動改札機と自動券売機、自動精算機が設置されている。南側は聖和台住宅地などに近く、ロータリーも整備されたため、現在はこちらがメインの改札となっている。

上ノ太子

出口も2ヶ所で、南北に出られる。北口は従来からの出口で、駅周辺は狭く、車の乗り入れはできるが、バス路線の乗り入れはない。

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南口にはロータリーが整備され、金剛バスやタクシーが乗り入れている。

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ロータリーはバスやタクシーの発着の他、送迎の車の姿も多く見られる。

上ノ太子 乗車
年度 総  数 定  期 定期外 定期比率
2017年度 2,525 1,605 920 63.6%
2007年度 2,186 1,544 642 70.6%
対07年度比 115.5% 104.0% 143.3%  

上ノ太子駅の2017年度1日あたりの乗車人員は2,525人で、うち定期利用者は1,605人となっている。定期比率は63.6%で、定期利用者は70%を切っている。10年前の2007年度と比較すると全体で15.5%増、定期利用者は4.0%増、定期外利用者は43.3%増となっている。

  

鉄道コム

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