【野田は野田でも野田阪神とはかなり離れている】
JR大阪環状線野田駅は大阪市福島区にある。同じ駅名の阪神本線野田とは700mほど離れており、連絡駅ではないので注意が必要だ。阪神本線野田には地下鉄千日前線野田阪神駅があり、千日前線はJR大阪環状線野田駅の南側に玉川駅があるので、両駅間を結んでいるが、こちらは駅名が異なるため不慣れな人にはややこしい。阪神本線野田駅近くにはJR東西線海老江駅があり、さらにややこしい事態になっている。野田は普通しか停まらない。快速は全て通過するため、データイムにはJR大阪環状線普通のみ毎時4本15分毎の運転となっている。午前中や夕方近い時間帯には桜島線直通も運転されるので15分毎の運転となる時間帯はまだ少ない。平日朝ラッシュ時外回り大阪方面行き8時台には直通快速5本、区間快速5本、普通8本運転されている。平日夕方ラッシュ時内回り西九条方面行き18時台には区間快速4本、普通8本が運転されている。普通のうち4本は桜島行きとなっている。
野田駅は1898年(明治31年)4月5日に西成鉄道大阪~安治川口間開業と同時に開業した。1906年(明治39年)12月1日に西成鉄道が国有化された。1909年(明治42年)10月12日に線路名称が制定され、西成線の所属となった。1931年(昭和6年)11月8日に大阪市場駅までの貨物支線が開業した。1961年(昭和36年)4月25日に西成線の西九条以東が大阪環状線に編入され、同線所属となった。1964年(昭和39年)3月22日に高架化された。1984年(昭和59年)2月1日に貨物取扱いが廃止された。同時に大阪市場駅までの貨物支線が廃止された。1987年(昭和62年)4月1日に国鉄分割民営化によりJR西日本の駅となった。2003年(平成15年)11月1日にICOCAなどICカードの利用が可能になった。
駅構内は高架ホーム1面2線で、ホーム有効長は20m級車両8両分ある。
環状線線路に加えて東海道貨物線の単線が外回り線の隣を走っている。貨物線にはホームはない。
国鉄時代にはここから大阪市場への貨物線を分岐していたため、その跡地が残っている。
ホームから改札がある地上へはエレベーターが設置されている。
かつては階段の踊り場にTSUTAYAがあったが、店じまいして今は亡くなっている。
改札付近にはトイレが設置されている。
改札は1ヶ所で有人改札になっている。ICカード対応の自動改札機、自動精算機、自動券売機が設置されている。
みどりの窓口が設置されている。
出口は2ヶ所で東西に出られる。西側は商店街になっており、高架沿いに店舗が並んでいるため狭い路地裏のような感じになっている。
北側には地下鉄玉川駅の出口があり、乗り換えは便利である。
東側には駐輪場や駐車場が整備されており、大阪シティバスのバス停もある。
阪神野田駅へは地下鉄千日前線で1駅の距離があり、徒歩だと10分少々かかるので注意が必要だ。
野田 | 乗車 | |||
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年度 | 総 数 | 定 期 | 定期外 | 定期比率 |
2018年度 | 12,545 | 7,565 | 4,980 | 60.3% |
2008年度 | 11,821 | 7,506 | 4,315 | 63.5% |
対08年度比 | 106.1% | 100.8% | 115.4% |
野田駅の2018年度1日あたりの乗車人員は12,545人で、うち定期利用者は7,565人となっている。定期比率は60.3%で、定期利用者は6割強となっている。大阪環状線では今宮、芦原橋に次いで乗車人員が少ない。とは言え、この2駅とは乗車人員に差があり、利用者が少ないというわけではない。10年前の2008年度と比較すると全体で6.1%増、定期利用者は0.8%増、定期外利用者は15.4%増となっている。