【関西各駅探訪第1215回】JR和歌山線五条駅

五条

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【奈良名物柿の葉寿司の売店も健在する和歌山線の中核駅】

JR和歌山線五条駅は奈良県五條市にある。都市名は五條だが、駅名は五条になっている。四条畷などと同様に駅名には簡易自体が使用されている例の一つである。JR和歌山線の単独駅だが、国鉄時代にはここから新宮を結ぶ五新線の計画があり、路盤が完成していた五條市大塔町阪本までは国鉄バスが運行されており、JR発足後はJR西日本、西日本ジェイアールバスに路線を引き継がれ、後に奈良交通が路線を受け持つようになった。現在もバス路線は残っているが、専用道経由ではなくなっている。電車はデータイム毎時1本の運転で、平日朝ラッシュ時王寺方面行き7時台に3本が運転され、和歌山方面へは2本が運転されている。平日夕方ラッシュ時王寺方面行き18時台には2本が運転。和歌山方面行きは2本が運転されている。五条駅は1896年10月25日に南和鉄道葛(現在の吉野口)から二見までの開通とともに開業した。1898年4月11日に紀和鉄道が当駅から橋本まで開業し、南和鉄道と紀和鉄道の接続駅となった。1904年8月27日に関西鉄道が紀和鉄道を買収、同年12月9日には南和鉄道も関西鉄道に買収されて、同社の単独駅となった。1907年10月1日には関西鉄道が国有化されて、国鉄の駅となった。1909年10月12日に路線名が制定されて和歌山線の駅となった。1980年3月3日に王寺から当駅までが1500V直流電化になった。国鉄の財政難もあって架線はシンプルカテナリー方式となった。1984年10月1日には当駅から和歌山までの1500V直流電化が完成し、和歌山線列車が電車化された。1987年4月1日に国鉄分割民営化に伴いJR西日本の駅となった。2018年3月17日に高田方面に限りICカードの利用が可能になった。2020年3月14日ダイヤ改正で和歌山方面についてもICカードの利用が可能になった。

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駅構内はホーム2面3線で、ホーム有効長は20m級車両10両分ほどある。現在運行されている列車の大半は2両編成で最大でも6両編成のためホーム有効長はかなり長く取られている。

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北側には側線があり、車両の留置ができる。奈良と和歌山の県境に近いため、当駅で折り返す電車も多い。

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駅改札は南側の1番線側にあり、1番線は対向式ホームになっている。

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2・3番線は島式ホームになっており、1番線とは地下道で連絡している。

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改札は1ヵ所で有人改札になっている。ICカードリーダーが設置され、自動券売機も設置されている。

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改札にはみどりの窓口も設置されており、新幹線や特急列車などの切符も購入できる。なお、和歌山線には優等列車の運転はない。

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出口は1ヵ所で南側に出られる。駅舎内には柿のは寿司の店舗もある。

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駅前には駐輪場が整備され、レンタサイクルもある。奈良交通のバスの待合所などもある。

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駅の北側へは陸橋でアクセスができ、ロータリーが設置され路線バスなどが乗り入れている。

五条 乗車
年度 総  数 定  期 定期外 定期比率
2017年度 1,448 1,136 312 78.5%
2007年度 2,160 1,777 383 82.3%
対07年度比 67.0% 63.9% 81.5%  

五条駅の2017年度1日あたりの乗車人員は1,448人で、うち定期利用者は1,136人となっている。定期比率は78.5%で、定期利用者が8割近くを占めている。10年前の2007年度と比較すると全体で33.0%減、定期利用者は36.1%減、定期外利用者は18.5%減となっており、20%以上利用者が減少しており、深刻な状況となっている。

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