【夜行新幹線運転のために設置された】
JR山陽新幹線西明石駅は兵庫県明石市にある。新神戸駅が地形上の問題があり待避線を設置できなかったことや夜行新幹線運転の計画があり、夜間に当駅と姫路、相生間で単線運転を行う計画があったため、駅が設置された。結局夜行新幹線は実現することはなく、単線運転は行われていない。列車は東京方面へ直通するひかりが毎時1本の運転で、下り9時台、13時~16時台、上り11時から14時まではひかりが毎時1本の運転となる。朝夕にはこだまが毎時1本運転されるため、毎時2本の運転となるが、それ以上の停車はない。
西明石駅は1972年3月15日の山陽新幹線新大阪~岡山間延伸とともに開業した。1995年1月17日阪神淡路大震災発生により山陽新幹線新大阪~姫路間が不通になり営業を休止した。同年4月8日に運転再開し、当駅の営業も再開した。2000年3月11日ダイヤ改正でこだまが減便され、当駅に停車するひかりが増加した。2005年3月1日に自動改札機を導入。2008年3月15日ダイヤ改正で早朝に当駅始発ののぞみが新設された。2012年3月17日ダイヤ改正で下りのぞみ1本が停車するようになった。
駅構内はホーム2面4線で、中央に通過線があり、両側に副本線と相対式ホームが配置される新幹線の標準的な配線となっている。
新大阪方、博多方には渡り線があり、単線での夜行新幹線運行の計画が今も残っている。始発ののぞみがこの渡り線を使用して上下線間を転線している。
ホーム有効長は25m級の新幹線車両16両分あり、16両編成で運転されるのぞみやひかりはホーム一杯一杯に停車する。8両編成で運転されるこだまはホーム中央部に停車する。
ホームから改札があるコンコースへはエレベータ、エスカレータが設置されている。
西明石駅改札付近にはようこそ西明石へという看板があり、明石の天文台や明石海峡大橋が描かれている。
改札は有人で、在来線連絡改札はあるが、新幹線単独の改札はない。
ICカード対応の自動改札機が設置されており、一旦在来線コンコースに入って、在来線西改札を通って外に出ることになる。東改札から出るには在来線ホームを通らなければならない。
改札付近には明石駅弁の店や喫茶店などがある。
みどりの窓口、みどりの券売機が設置されている。
出口は基本1ヵ所で、西改札から南北に出られる。南口にはロータリーがあり、神姫バスや明石市Tacoバス発着している。