【10両編成も待避できる設備を持つ】
近鉄奈良線八戸ノ里駅は大阪府東大阪市にある。普通のみが停車する高架駅で、待避線を有しており、終日各種優等列車が普通を追い抜く光景が見られる。電車はデータイムに普通が毎時6本の運転で、待避の都合もあり等間隔にはなっていない。平日朝ラッシュ時上り大阪難波方面行き7時台には普通が7本運転されている。平日夕方ラッシュ時下り18時台には普通が6本運転されている。
八戸ノ里駅は1936年11月19日に大阪電気軌道小阪〜若江岩田間に新設開業した。1941年3月15日に参宮急行との合併により、関西急行鉄道の駅となった。1944年6月1日には南海鉄道との合併により、近畿日本鉄道の駅となった。1967年に東花園車庫ができるまでの間、当駅に車庫があった。また、1952年から1982年までの間には、若江岩田方に玉川工場があり、近鉄奈良線、京都線系統の車両整備が行われていた。1969年9月26日に高架化が完成した。
駅構内は高架ホーム2面4線で、ホーム有効長は21m級車両6両分になっている。
待避線の有効長は10両分あり、10両編成の回送が待避できるようになっている。
奈良方には非常用の渡り線があり、上り4番線から奈良方面への出発ができる。
ホームから改札がある地上へはエレベーターと上りエスカレーターが設置されている。
駅構内には吉野家があり、駅ナカ店舗となっている。
改札は1ヶ所で有人改札になっている。ICカード対応の自動改札機、自動精算機、自動券売機が設置されている。
改札には特急券、定期券の販売窓口、特急券自動販売機もある。
駅構内にはコインロッカーも設置されており、宅配便用ロッカーのPODステーションもある。
出口は2ヶ所で南北に出られる。南口がメインで、大きなロータリーがある。
南口ロータリーからは近鉄バスが発着している。近畿大学や久宝寺口、鴻池新田など東大阪市内各方面への路線が運行されている。バスは北口からも発着している。
駅前の駐輪場はこじんまりとしたものだが、2段式になっており収容力を持たせている。
北口にはロータリーはなく、駅前通りが線路に沿って走っている。
高架下には東名店街というショッピングセンターがある。
八戸ノ里 | 乗車 | |||
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年度 | 総 数 | 定 期 | 定期外 | 定期比率 |
2017年度 | 12,913 | 7,486 | 5,427 | 58.0% |
2007年度 | 12,440 | 8,417 | 4,023 | 67.7% |
対07年度比 | 103.8% | 88.9% | 134.9% |
八戸ノ里駅の2017年度1日あたりの乗車人員は12,913人で、うち定期利用者は7,486人となっている。近鉄奈良線で普通しか停まらない駅では乗車人員が一番多い。定期比率は58.0%で、定期利用者は6割を切っている。10年前の2007年度と比較すると全体で3.8%増、定期利用者は11.1%減、定期外利用者は34.9%増となっている。