【太平洋セメントの拠点がある三岐貨物の終着駅】
三岐鉄道三岐線東藤原駅は三重県いなべ市にある。三岐線旅客列車の終点は西藤原だが、貨物列車の終点は当駅となっており、当駅と次の西野尻の間に太平洋セメント藤原工場があり、そこまでの専用線が延びている。旅客ホームは行き違い設備ができるだけの簡素な造りだが、ホームの西側には貨物の側線が広がっており、貨物列車や機関車が留置されている。電車は毎時1~2本の運転で、朝夕には2~3本の運転となる。貨物列車も運転されるため、行き違いの都合もあり、旅客列車の運転本数が制限される側面もある。
東藤原駅は1931年7月23日に富田から当駅の開通とともに開業した。1931年12月23日に西藤原までの延伸が完成し中間駅となった。2017年11月27日には駅舎改築が完成した。
駅構内はホーム1面2線の行き違い駅で、ホーム有効長は貨物列車の入替作業などを行うため2両分以上ある。また、行き違い設備の有効長は貨物列車の編成両数に合わせた有効長がある。
駅の西側には貨物側線が広がっており、貨物列車や機関車が留置されている。
東藤原から先は暫く旅客線と貨物専用線が並行する形で複線並列となっている。
太平洋セメント藤原工場内で貨物列車は荷下ろしや積み込みを行う。単線のため、機関車は推進運転を行い、貨物列車を専用線内に入れる。
改札は有人で、自動改札機や自動券売機の設置はない。駅の窓口で切符を購入できる。
出口も1ヵ所で、駅前は広い。レンガ造りの駅舎が特徴的な東藤原駅。
駐輪場や駐車場もあるが、駅付近は閑散としている。いなべ市コミュニティバスが乗り入れている。
駅前には貨物鉄道らしくホキ25767号が保存展示されている。
東藤原 | 乗車 | |||
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年度 | 総 数 | 定 期 | 定期外 | 定期比率 |
2017年度 | 46 | 32 | 14 | 68.5% |
2007年度 | 47 | 31 | 16 | 66.1% |
対07年度比 | 97.4% | 100.9% | 90.6% |
東藤原駅の2017年度1日あたりの乗車人員は46人で、うち定期利用者は32人となっている。定期比率は68.5%で、7割近くが定期利用者となっている。10年前の2007年度と比較すると2.6%減、定期利用者は0.9%増、定期外利用者は9.4%減となっている。絶対数が少ないため、増減の数値が出ているが、ほぼ横ばいとなっている。