関西私鉄では直通特急という種別を阪神、山陽、阪急で採用している。阪急は臨時のみで運転されており、阪神、山陽は両社間の直通列車に終日採用されている。
阪神、山陽の直通特急は両者の直通運転を拡大した1998年2月15日のダイヤ改正で登場した。当初は阪神本線内で停車駅が特急と異なっており、直通特急は魚崎には停車しなかった。当初の停車駅は梅田から尼崎、西宮、芦屋、御影、三宮、元町、高速神戸、新開地、高速長田、板宿、山陽須磨、垂水、山陽明石、東二見、高砂、大塩、飾磨、山陽姫路だった。2001年3月10日ダイヤ改正に毎時2本から4本へ増発され、神戸高速線内で西元町、大開停車タイプと通過タイプの2種類が設定された。通過タイプは通常の特急幕、停車タイプは黄色地に青文字の専用幕が使用されていた。2013年現在では通過タイプ、停車タイプともに停車駅が増えており、阪神本線内で甲子園、魚崎の2駅が追加になり、山陽本線内で月見山、舞子公園が追加停車となっている。また、停車タイプは三宮~山陽須磨間が各駅停車となっており、停車駅が非常に増えている。
阪急は2011年5月の土休日ダイヤ改正で行楽シーズン運転の臨時列車のうち、阪急神戸本線から阪急京都本線に跨って運転されている臨時列車と堺筋線直通の臨時列車を直通特急とした。行楽シーズンのみの運転で、通常時に直通特急の運転はない。