関西各駅探訪第84回~阪神なんば線千鳥橋駅~

【阪神西大阪線難波延伸計画時の幻の待避線を見る】

千鳥橋

千鳥橋

阪神なんば線千鳥橋駅は、大阪市此花区にある。阪神西大阪線時代からの駅で、難波延伸計画の際に、当駅を待避線にする計画があり、島式ホーム2面4線にできる構造になっていた。しかし、難波延伸計画が凍結し、駅周辺状況の変化、ホーム延伸などにより2面4線化は夢に終わってしまった。

千鳥橋駅は1924年(大正13年)8月1日に阪神伝法線伝法〜当駅間延伸と同時に開業した。当初は終着駅だった。1964年(昭和39年)5月20日に伝法線が西大阪線に改称した。同年5月21日に当駅から西九条駅まで路線延伸。途中駅となった。2009年(平成21年)3月20日に西大阪線が阪神なんば線に改称された。

千鳥橋

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千鳥橋駅は高架駅で、改札は地上に1ヶ所ある。出口は北口と南口の2ヶ所ある。

千鳥橋

千鳥橋

北側にはスーパーのマックスバリューがあり、駅の目の前がスーパーになっているため、駅前は非常に狭い。

千鳥橋

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南側も駅の目の前にファミレスのCOCO’Sがあり、出口付近は自転車置き場などもあって非常に狭い。

千鳥橋

千鳥橋

駅南側には北港通が走っており、大阪市バスのバス停もある。四貫島商店街などもあり、駅周辺は賑やかだ。

千鳥橋

千鳥橋

昔ながらの構造の高架駅で、地上に改札があり、階段を上ると踊り場があり、そこで上下線ホームへ階段が分かれている。エレベータは設置されているが、エスカレータの設置はない。

千鳥橋

千鳥橋

尼崎方面行きホームの待避線計画跡。ファミレスがあり、反対側にもビルが建っているため、もはや待避線の設置は絶望的。

千鳥橋

千鳥橋

こちらは大阪難波方面へのホームの待避線側。マックスバリューの建物が間近にあり、こちら側にもビルが建っているため、待避線設置はこちらも絶望的。

千鳥橋駅の2014年度の1日あたりの乗降人員は、7,835人で、うち定期利用者数は3,972人となっている。10年前の2004年度は、阪神なんば線開業前で、西大阪線時代のデータになるが、4,871人で、うち定期利用者は2,450人だった。定期比率は10年前も今も50%強ほどになっているが、利用者は大幅に増えている。阪神なんば線開業効果と思われる。但し、千鳥橋駅自体の利用者は、大阪難波と尼崎、大物を除いた阪神なんば線内でも5位となっており、利用者はそれほど多くない。

5801F

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千鳥橋駅のデータイムの停車電車は、上下、土休日ダイヤで若干異なる。基本は各駅停車が毎時6本、10分毎の運転だが、平日ダイヤでは、下り尼崎方面は全て普通、上り大阪難波方面へは、区間準急と普通がそれぞれ20分毎、毎時3本の運転となっている。土休日ダイヤでは、上下とも区間準急と普通がそれぞれ20分毎の運転となる。平日朝ラッシュ時ダイヤでは、上り大阪難波方面へは、7時台、8時台ともに5本の運転で、データイムよりも運転本数が少ない。下り尼崎方面も同様で、近鉄奈良線や阪神本線のダイヤに合わせているため、ラッシュ時の方が本数が少なくなる現象が起きている。阪神本線の普通なども同様となっており、普通しか停まらない駅の利用者は不便なダイヤである。平日夕方ラッシュ時は、上下とも毎時6本の運転で、基本的には普通ばかりが運転されているが、上り大阪難波方面へは一部準急が運転されている。最終電車は下り尼崎方面が、千鳥橋発0時28分の普通尼崎行きで、この電車は大阪難波発0時15分となっている。上り大阪難波方面への最終は、千鳥橋発0時09分の普通東花園行きで、この電車は尼崎を0時00分に出る。

  

鉄道コム

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