【関西各駅探訪第467回】近鉄名古屋線近鉄八田駅

近鉄八田

【名古屋市内を遠望できる高架駅は南東部の交通結節点】

近鉄名古屋線近鉄八田駅は名古屋市中村区にある。JR関西本線、名古屋市営地下鉄東山線と連絡する一大結節点だが、普通しか停まらないため、連絡機能は薄い。昼間時は毎時3本、朝ラッシュ時は毎時5本、夕方ラッシュ時は毎時4本の普通が運転されている。当駅から近鉄名古屋までは待避がないので、所要時間は7分程度である。近鉄八田駅は1938年6月26日に関西急行電鉄桑名~関急名古屋間の開通とともに開業した。開業時は関急八田駅だった。1940年1月1日には関西急行電鉄と参宮急行電鉄の合併により参宮急行電鉄の駅となり、参急八田に改称された。1941年3月15日には参宮急行電鉄が大阪電気軌道と合併し、関西急行鉄道となり、関急八田に戻った。1944年6月1日には戦時統合により近畿日本鉄道が発足し、近畿日本八田駅に改称された。1970年3月1日には現駅名の近鉄八田に改称された。2005年3月21日に高架化が完成し、現在の駅舎となった。

近鉄八田

高架ホーム2面4線で、ホーム有効長は6両分あるが、普通電車は2~3両編成なので、ホーム中央部にのみ停まる。

近鉄八田

富吉への入出庫のため、当駅で回送車が待避することが多く、待避線は8両が停車できるだけの長さが確保されている。

近鉄八田

伊勢中川方には引上げ線と上下線間の渡り線がある。

近鉄八田

ホームから改札階、改札階から出口へはエレベータが設置されている。

近鉄八田

改札は1ヵ所で、高架下にあるためか薄暗い。照明が最低限に押さえられており、外部からの日もあまり入らないため、構内は薄暗い。

近鉄八田

有人改札でICカード対応の自動改札機と自動券売機が設置されている。有人だが、特急券発売の窓口はなく、定期券購入もできない。

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出口は2ヶ所で、東側はJR関西本線が走っているため、高架下を通ってのアクセスとなる。

近鉄八田

地下鉄東山線八田駅に通じる地下連絡道へはエスカレータが設置されているが、何の表示もなくどこへ行けるのかわからない。何らかの表示が必要だ。

近鉄八田

東口から近鉄八田駅を望む。駅前には何もなく、関西線高架下を通らなければならないのでわかりにくい。

近鉄八田

西側には小さなロータリーがあるが、バスの発着はなく、タクシーと自家用車が乗り入れるだけである。

近鉄八田

近鉄八田駅西口。簡素な造りで、結節点の様相はない。

八田

八田駅からのバスは、南側にあるJR八田駅、地下鉄八田駅にあるロータリーから発着している。

近鉄八田

近鉄八田駅はJRや地下鉄の八田とは少し離れており、乗り換えるには少し歩かなければならない。

近鉄八田駅の2015年度1日あたりの乗車人員は1,728人で、うち定期利用者は1,160人となっている。定期比率は67.2%で、7割近くが定期利用者となっている。10年前の2005年度と比較すると全体で22.4%増、定期利用者は19.0%増、定期外利用者は30.0%増となっている。

  

鉄道コム

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