【関西各駅探訪第43回】〜阪急今津線仁川駅〜

仁川

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【駅から阪神競馬場へ直結!平日は学生、土休日には競馬観戦で賑わう】

1.概要
阪急今津線仁川駅は兵庫県宝塚市にあり、JRA阪神競馬場への最寄駅となっている。周辺には関西学院など私立の大学や高校があり、仁川ピクニックセンターなどもあるため、平日、土休日ともに賑っている。仁川駅は1923年12月28日に開業した。今津線の前身である西宝線は1921年9月2日に開業していたので、今津線内では後発の駅である。

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2.駅周辺

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先述したように阪神競馬場の最寄駅となっており、競馬場とは地下道と連絡橋で直結している。以前は信号待ちなどで道路に競馬客が溢れて交通整理が大変だったが、今は競馬開催時でも落ち着いている。京阪淀駅も京都競馬場と直結して便利になったので、関西のJRAの競馬場は公共交通機関との連携がうまくできている。このあたりは、鉄道の大量輸送能力を存分に発揮している。野球場やサッカー場などでは公共交通機関の利用が不便なところもあるが、仁川や淀の例を見倣ってほしいものだ。

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競馬場への連絡地下道に設置されている臨時の自動券売機。

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入場専用の自動改札が設置されている。

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3.駅構内

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ホーム2面2線の地上駅で、ホーム有効長は上下線とも8連に対応している。宝塚方には8連に対応した引き上げ線がある。競馬開催時に運転する臨時急行はここで折り返して当駅始発で運転されている。また、西宮北口方面行きには引き上げ線付近に臨時ホームが設けられており、多客時に降車客をここで客扱いして、乗降分離して、利用者の捌きを良くしている。東改札がメイン改札になっているが、以前は西改札がメインで、東改札は競馬場への臨時改札という扱いになっていた。

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仁川駅臨時ホーム。宝塚方に西宮北口方面行きのみに設置されている。

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現在乗降分離はG1レース開催時ぐらいしか見ることができない。臨時ホームに自動改札はないので、駅員が配置される。

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かつてメイン改札だった仁川駅西口。屋根付きのタクシー乗り場があるのが特徴。

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4.バス路線
駅東側にバスターミナルが設置され、阪急バスが発着している。仁川台、仁川高丸方面への仁川循環線が毎時2本、甲東園方面への路線が毎時1~2本、阪急逆瀬川、甲子園口方面への路線が毎時1~2本運行している。

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5.利用状況

2015年度西宮市統計では乗車人員が1日あたり11,495人、うち定期利用が4,963人となっており、10年前の2005年度よりも2.7%減少している。定期利用の落ち込みが大きく35.6%も減少している。周辺には有名私立大学、高校などがあり、通学利用は非常に多いが、定期利用からICカード利用などへの移行が多くなっているようだ。また、定期外利用では先述したように阪神競馬場への観客輸送や行楽輸送も少なくない。

6.ダイヤ
平日朝ラッシュ時に準急が停車するのと競馬開催時に臨時急行が運転される以外は普通のみが運転されている。平日朝ラッシュ時は梅田行き準急が6本停車する。普通は7時台に11本、8時台に11本が運転されている。データイムは普通が10分毎に運転され、夕方ラッシュ時は18時台に9本、19時台に10本が運転されている。最終電車は西宮北口発0時20分の宝塚行きで、西宮北口行きは仁川発0時34分が最終となる。

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7.競馬輸送

8020F

8020F

阪神競馬開催時には競馬終了時に、臨時列車を運転している。阪神競馬場では春に桜花賞、宝塚記念と大レースが行われる。この時にはメインレース終了後、16時から17時30分にかけて10分毎に梅田行き臨時急行を運転している。同じく、暮れに開催される阪神ジュベナイルフィリーズ、朝日杯フューチュリティステークスなどのG1レース時にも臨時急行が多数運転される。また、通常レース時にも臨時急行の運転があり、重賞レース開催時にはメインレース終了後に数本、最終レース終了後に数本が運転される。また、仁川~西宮北口間、宝塚~西宮北口間の普通が増発される。

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仁川駅に貼り出されている臨時急行運転の張り紙。この日は重賞レース開催のため、16時台に4本、17時台に1本が運転されていた。

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