【関西各駅探訪第41回】〜山陽電鉄本線東二見駅〜

東二見

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【車庫に工場もある山陽電車中部の中枢】

1.概要

山陽電鉄本線東二見駅は兵庫県明石市二見町にある。1923年8月19日に開業した。1953年10月1日から特急停車駅となった。1966年7月5日には東二見車庫が設置された。東二見車庫を併設しているため、同駅を始発、終着とする電車も少なくない。直通特急以下全列車が停車する。利用者数などは山陽明石などに劣るが、中間駅では運転上の拠点となっている。

東二見

2.駅周辺

古くからの特急停車駅ではあるが、周辺は意外に長閑な雰囲気の中にある。南には漁港があり、明石海浜公園などがある。駅北側の姫路寄りには東二見車両基地がある。車庫だけではなく、工場もあり、山陽電車のメンテナンスを一手に引き受けている。

東二見

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東二見駅南口は県道718号線沿いにある。

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3.駅構内

3面5線の橋上駅舎で、姫路方には東二見車庫がある。2面4線に加えて車庫につながる線路があり、そこに5番線ホームがある。

東二見

5番線ホームは改札とは繋がっていない。5番線ホームは4番線にも接しており、4番線停車の電車から5番線始発の電車への乗り継ぎのみに使用されている。

 東二見駅は橋上駅舎で改札は1ヶ所のみ。

東二見

4.バス路線

駅北口から明石市のコミュニティバスであるタコバスが発着している。タコバスはJR土山方面まで循環している。駅南口の道路にもバス停がある。山陽バスの71系統が運行しているが、1日2本しかない。

5.利用状況


東二見駅の2013年度の乗車人員は明石市統計で1日あたり4,203人で、うち定期利用が2,532人となっている。10年前の2003年度の乗車人員は5,241人で、定期は3,411人となっていた。対03年度比でおよそ20%利用者が減っている。定期客はそれ以上減少しているが、定期外の落ち込みは少なく、ICカード利用が増えているものと思われる。

6.ダイヤ

データイムは直通特急と普通の2本立てで、それぞれ15分毎に運転されている。直通特急と普通は当駅で緩急接続を行う。直通特急は神戸市内元町〜山陽須磨間各駅に停まるパターンが半数を占める。このパターンは神戸三宮までの所要時間が長い。朝ラッシュ時上りは直通特急、S特急、普通がそれぞれ13分毎に運転されている。S特急は東二見までの各駅と藤江、山陽明石、霞ケ丘、山陽垂水、滝の茶屋、山陽須磨、月見山、板宿から高速神戸までの各駅、元町に停車する。東二見では、直通特急と普通が緩急接続を行う。S特急と普通の接続はない。夕方ラッシュ時下りは、直通特急と普通が12分毎の運転となる。夕方ラッシュ時も直通特急と普通が当駅で緩急接続を行う。最終電車は、下りが梅田発23時00分の直通特急姫路行きで、東二見着は0時09分で姫路への最終電車となる。普通は高速神戸発23時24分の高砂行きで、東二見着は0時26分で、東二見以西への最終電車となる。上りは梅田行き直通特急が東二見発22時54分、御影行き直通特急が23時25分と早い。普通の最終は23時35分の東須磨行きで、上りは0時前に運転が終了し、あとは姫路方面から東二見止まりの列車が来るのみとなる。

  

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