【関西各駅探訪第27回】阪神本線出屋敷駅

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【準急廃止で優等停車がなくなり立派な高架駅もやや持て余しぎみ】

1.出屋敷駅概要

出屋敷

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阪神本線出屋敷駅は尼崎駅の一駅西側にある。2面2線の高架駅で、優等列車の停車はないが、立派な駅である。出屋敷駅は1905年(明治38年)4月12日に阪神本線の開業と同時に開業した。1929年(昭和4年)4月14日に今津出屋敷線の一部として尼崎海岸線が開業した。1951年(昭和26年)7月19日に尼崎海岸線の高洲~東浜間が運転休止。1962年(昭和37年)12月1日に国道43号線建設にあたり尼崎海岸線全線が廃止された。その補償として尼崎センタープール前駅を常設化、待避線が設置された。1994年(平成6年)1月23日に尼崎市内連続立体交差事業により高架化された。2009年(平成21年)3月20日に本線準急の設定消滅により、全優等列車通過駅となった。2014年(平成26年)4月1日に駅番号が導入された。

2.出屋敷駅周辺

尼崎中央、三和、出屋敷の各商店街があり、阪神尼崎駅方面に延びている。駅ビルのリベルにはダイエーが入居していたが、閉店し現在は関西スーパー、エディオンなどが入っている。高架下にはアマトラ横丁があり、飲食店が建ち並んでいる。

出屋敷

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3.出屋敷駅構内

出屋敷

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対向ホーム2面2線で、ホーム上には駐車場があり、ホーム全体は屋根で覆われている。改札は東と西の2ヶ所があり、東改札がメインとなっている。地上から改札、改札からホームへはエスカレーター、エレベーターが完備されている。北側にはバスターミナルがあり、バスやタクシーが乗り入れている。

出屋敷

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出屋敷駅屋上には駐車場が設けられ、駅北側には駅ビルが建ち、スーパーや家電量販店が入っている。

出屋敷

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こじんまりとした西側改札はリベルと連絡通路で直結している。

出屋敷

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南側は駅前広場があり空間が広く取られているが、 海側で工業地帯のため、普段は閑散としている。

4.バス路線

尼崎市営バスと阪神バスが乗り入れている。尼崎市営バスは阪急塚口駅方面へ毎時3本、阪急武庫之荘駅へ毎時2本、JR尼崎・阪神杭瀬方面へ毎時2本の運行となっている。阪神バスは尼崎スポーツの森方面へ毎時1~2本が運行されている。

出屋敷

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5.乗降客数

2015年度1日あたりの乗車人員は5,700人で、定期利用者は2,808人だった。10年前の2005年度は5,000人だったので、14.0%ほど増加している。一時期5,000人を切るほどに落ち込んでいた時期があったが、近年盛り返しつつある。

6.ダイヤ

出屋敷

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阪神なんば線開業前のダイヤでは準急が停車したが、現在は終日普通のみが停車する。データイムは10分毎、朝ラッシュ時はデータイムよりも本数が少なく毎時5本、夕方ラッシュ時はデータイムと同じく毎時6本の運転となっている。最終電車は下り梅田発が0時07分の普通石屋川行きで、出屋敷から石屋川以西への最終は出屋敷発23時57分の普通元町行きとなる。上り最終電車は高速神戸始発で出屋敷発0時34分の普通尼崎行き。梅田方面へは高速神戸始発で出屋敷発0時06分の普通梅田行きが最終。

7.撮り鉄

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出屋敷駅下りホーム梅田方から下り電車を撮影できる。カーブを描いて進入する電車を撮影出来るが、300mm以上の望遠が必要。午後以降順光。

出屋敷

下りホーム神戸三宮方から上り梅田行き電車を撮影。望遠から中望遠まで 幅広いレンズを使用できる。午前中順光。

  

鉄道コム

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