【関西各駅探訪第673回】近鉄名古屋線益生駅

益生

【イレギュラーな線路配置の待避駅】

近鉄名古屋線益生駅は三重県桑名市にある。桑名駅の1駅四日市寄りにあり、下り線のみ待避線を持つ駅となっている。近鉄名古屋線は桑名から暫くJR関西本線と並走するが、当駅付近でもJRとの並走区間となっており、桑名に向けて爆走する313系などがホームから見える。JRは並走しているだけで競合する駅はない。昼間時は準急が毎時2本、普通が毎時1本の運転で、準急と普通合わせて概ね20分毎の運転となっている。平日朝ラッシュ時上り名古屋方面へは7時台が準急5本、普通2本が運転されている。8時台は準急2本、普通2本の運転で、6時台も同様の運転となっている。平日夕方ラッシュ時下り伊勢中川方面行きは18時台に準急5本、19時台に準急4本が運転されている。益生駅は1929年1月30日に伊勢電気鉄道の西桑名駅として開業した。1930年に益生駅に改称された。1936年9月15日に参宮急行電鉄の駅となり、1941年3月15日に関西急行鉄道の駅となった。1944年6月1日に戦時統合により近畿日本鉄道の駅となった。1967年12月7日に下り待避線が完成した。

益生

駅構内はホーム1面3線で、島式ホーム1面に下り本線と下り副本線、上り本線が設置されている。

益生

駅舎は駅の西側にある。ホームから駅舎へは地下道で結ばれている。エレベータなどの設置はなく、一部にスロープがあるだけでバリアフリーには対応していない。

益生

改札は1ヶ所で、有人改札になっている。ICカード対応の自動改札機と自動券売機が設置されている。

益生

出口も1ヶ所だけで西側にのみ出られる。駅前には小さなロータリーがあり、駐輪場と駐車場がある。

益生

駅北側には国道421号線が走っており、ここにバス停がある。三重県桑名市を中心に路線を持つ八風バスの路線が発着している。

益生 乗車
年度 総  数 定  期 定期外 定期比率
2015年度 1,290 930 360 72.1%
2005年度 1,426 1,074 352 75.3%
対05年度比 90.4% 86.6% 102.1%

益生駅の2015年度1日あたりの乗車人員は1,290人で、うち定期利用者は930人となっている。定期比率は72.1%で、定期利用者が7割を超えている。10年前の2005年度と比較すると全体で9.6%減、定期利用者は13.4%減、定期外利用者は2.1%増となっており、定期利用者が減少傾向にある。

  

鉄道コム

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