関西各駅探訪第209回~阪急神戸線御影駅~

【山の手には神戸市内屈指の高級住宅街、構内には山陽電車直通時代の遺構引上線が残る駅】

御影

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阪急神戸線御影駅は、神戸市東灘区にある。西宮北口以西各駅に停まる通勤急行と普通が停車する。阪神御影駅とは1.3㎞程離れているので、連絡機能は全くないに等しい。両駅を利用する際は注意が必要である。山の手には神戸市内屈指の高級住宅街が広がっている。

御影駅は1920年(大正9年)7月16日に阪神急行電鉄神戸線開通とともに開業した。1968年(昭和43年)に駅西側に引き上げ線が設置された。1995年(平成7年)1月17日に発生した阪神・淡路大震災により被災し、営業休止となった。同年2月13日に当駅から王子公園駅までが復旧し、営業を再開した。6月1日に岡本〜当駅間が復旧。夙川〜神戸高速鉄道新開地間で普通列車の折り返し運転を開始した。2004年(平成16年)8月1日にICカードPITAPAの利用が可能になった。2013年(平成25年)12月21日に駅番号が導入された。

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御影駅は対向ホーム2面2線で、神戸三宮方に引き上げ線があり、行き止まり式にはなっておらず、神戸三宮方でも上下線につながっている。これはかつて山陽電車が阪急六甲まで乗り入れていた時に折り返しに使っていたもので、山陽電車の乗り入れが神戸三宮までとなった今は、ラッシュ時に回送が特急を待避するために使用されている。

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駅は盛り土上にあるため、駅舎は地上にあるが、南北を地下道で結んでいる。南口の改札は元々ある改札でこちらがメインの改札である。

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南改札も北改札と規模はそれほど変わらないが、有人改札になっている。

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南口の西側にロータリーがあり、神戸市バスやみなと観光バスが乗り入れている。

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北口は2008年の周辺道路の整備に合わせてロータリーが整備された。北口ロータリーには神戸市バスが乗り入れている。

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神戸市バスが発着する御影駅北口のロータリー。

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御影駅北口にある御影の松の説明文と御影の松を詠んだ古歌が壁面に書かれている。

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北口は自動券売機も設置されているが、改札は無人になっており、有人の南改札とはインターフォンで通話できる。


阪急神戸線御影駅の2015年度1日あたりの乗車人員は10,595人で、うち定期利用者が5,271人となっている。定期比率は49.8%とあまり高くないが、10年前の2005年度よりも定期利用者は13.2%ほど増加している。全体でも7.9%増加しており、利用者は増加傾向にある。

  

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