叡山電鉄800系

811F

811F

1.概要

会社名 叡山電鉄
形式 800系
使用線区 叡山電鉄本線、鞍馬線
製造メーカー 武庫川車両
制御方式 抵抗制御
主電動機 直流直巻53kW
ブレーキ 電気指令式ブレーキ
台車 空気ばね式
運転最高速度 70km/h
加速度 2.5km/h/s
減速度(通常) 4.2km/h/s
減速度(非常) 4.5km/h/s
製造初年 1990年
電気方式 直流600V
軌間 1435mm
保安装置 ATS
座席定員 45人(車両定員108人)
扉枚数・座席形状 3扉ロングシート
車体 16m級鋼製
所属 修学院車庫
編成 2両
既存両数 10両(2021年4月現在)

叡山電鉄800系は1990年に登場した車両で、1989年に京阪鴨東線が開業して利用者が急増したため、旧型車両を置き換えるために投入された。デオ800形は叡山電鉄では初めて2両1ユニット方式を採用した。出町柳寄りの車両に800番台、鞍馬寄りの車両に850番台の番号が付与された。出町柳寄りの車両に菱形パンタグラフ2基と主制御器が搭載され、鞍馬寄り車両の床下に冷房などの電源用の電動発電機が搭載されている。

2.車体

車体は700系電車のものを基本としたが、正面窓ガラスが上下に拡大されて左右非対称となった。700系では正面窓上にあった前照灯が角型となって窓の下の左右に付けられ、尾灯と一体の構造になった。片側2扉だった700系に対して3扉となった。叡山電鉄の車両で初めて側面に行先表示器が設けらた。

3.車内

座席はすべてロングシートで、座席の色は紺、天井が薄いグレー、壁は薄いベージュ、床はオレンジとなった。813号車、815号車には車椅子スペースが設けられ、座席定員が2名減少している。

4.性能

デオ800形801号車、802号車に1つの主制御器で2両分8個の主電動機を制御する電動カム軸式抵抗制御で、デオ800形各車に定格出力53kWの主電動機が搭載された。デオ810形各車には京阪500形から流用された1つの主制御器で1両分4個の主電動機を制御する電動カム軸式抵抗制御と京阪500形から流用の定格出力60 kW主電動機を装備している。デオ800形の台車は住友金属工業製FS-544、デオ810形の台車は住友金属製FS-556を採用した。叡山電鉄で初めて電気指令式ブレーキが採用された。冷房装置は車両中央部屋根上に容量15.1kW(13,000 kcal/h)の東芝製RPU3044 2基が搭載された。デオ800形の補助電源装置は容量70kVAのTDK3720ブラシレス電動発電機が採用された。デオ810形には各車の鞍馬寄り屋根上に容量30kVAの静止形インバータが搭載されている。

デオ800形の出町柳寄りの車両に菱形パンタグラフ2基が、デオ810形各車の出町柳寄りに下枠交差形のパンタグラフが搭載された。デオ800形では850番台の車両に容量1,590リットル/分のHB-1500B電動空気圧縮機が搭載され、デオ810形では各車両に電動機出力4.2kWのDH-25が搭載された。

叡山電鉄800系編成表 2両編成
←出町柳 鞍馬→ 4両
800 800  
Mcp Mc 製造年
801 851 1990年10月
802 852 1992年5月
叡山電鉄810系編成表 2両編成
←出町柳 鞍馬→ 6両
810 810  
Mcp Mc 製造年
811 812 1993年4月
813 814 1994年3月
815 816 1995年4月

デオ810形は京阪大津線用500形の700形への改造工事で発生した主制御器、主電動機を流用している。このためデオ800形から形式が変更され、全車両810番台の番号となり、出町柳寄りが奇数番号、鞍馬寄りが偶数番号となった。

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