JR西日本・JR四国～サンライズ瀬戸～

サンライズ瀬戸・出雲は1998年7月に従来のブルートレインを置き換え誕生した電車寝台特急。サンライズ瀬戸は東京〜高松間、サンライズ出雲は東京〜出雲市間の運転で、寝台特急瀬戸、寝台特急出雲2・3号を置き換えで、運転を開始した。使用する車両は285系寝台電車で、583系以来の寝台電車となった。サンライズは285系の愛称名で、車体にもSUNRISE EXPRESSのロゴが入っている。
サンライズ瀬戸は、東京〜岡山間で、サンライズ出雲と併結運転を行う。285系7両編成で運転され、東京〜岡山間は14両編成となる。下り東京発は22時00分で、岡山着が6時27分、高松着が7時27分。上り高松発は21時26分、岡山発22時33分、東京着7時08分と夜行列車としては理想的なダイヤとなっている。

285系はモーター車以外はダブルデッカー構造で、寝台定員を確保している。編成は寝台車は個室が基本となり、従来の夜行列車の主流であった開放寝台車の連結はない。A寝台シングルDX6室とB寝台シングルツイン4室とシャワールームを備えたサロハネ285が1両、B寝台シングル19室とB寝台シングルツイン1室を備えたクハネ285が2両、B寝台シングル20室とB寝台シングルツイン3室を備えたサハネ285が2両、B寝台ソロ20室とシャワールーム、ラウンジを備えたモハネ285が1両、のびのび座席28席とB寝台シングルを3室備えるモハネ285-200が1両連結され、1列車あたり7両編成で組成されている。東京〜岡山間ではこれを2本繋げて運転し、岡山で分割してそれぞれ高松、出雲市へ運転している。車両はJR西日本所属車が0番台、JR東海所属車が3000番台となっている。個室寝台は従来のブルートレインでも見られたもので、構造などが見直され、部屋の中は木目調の化粧板になり、機能性重視の国鉄型からは脱却した寝台車となった。のびのび座席は、座席ではなく、急行はまなすなどに見られるカーペットカーで、1人1人に区切られているが、仕切りはカーテン1枚となっている。寝台車ではなく、座席扱いのため、特急料金と指定席料金で乗車できるので人気が高い。