【関西各駅探訪第705回】神鉄有馬線・北神急行谷上駅

谷上

【北神急行への乗換えは痛しかゆし。フリーゲージトレインはここで実験を!】

神鉄有馬線、北神急行谷上駅は神戸市北区にある。神鉄有馬線と北神急行が連絡する結節点で、神鉄有馬線、三田線沿線から三宮方面への連絡ルートとなっている。北神急行の本社及び車庫も併設しており、運転上の拠点となっている。神鉄は特快速、急行以下全ての電車が停車する。北神急行は全て各駅停車のみの運転である。神鉄は昼間時毎時4本15分毎の運転で、北神急行も毎時4本15分毎の運転となっている。昼間時は神鉄と北神急行の電車が同じホームに停車して、乗り換えを便利にしている。平日朝ラッシュ時は、神鉄が上り新開地方面へ7時台に特快速1本、急行2本、準急4本、普通3本が運転されている。北神急行は7時台、8時台に各7本が運転されている。平日夕方ラッシュ時は、神鉄が18時台に急行1本、準急3本、普通1本が運転され、19時台には急行2本、普通6本が運転されている。北神急行は18時台、19時台に各7本ずつ運転されている。朝夕ラッシュ時は対面で乗り換えられるホーム以外のホームからの発着となっており、神鉄は下りホームも使用するため、乗り換えには階段の昇り降りがいる。

谷上

谷上駅は1928年11月28日に神戸有馬電気鉄道の駅として開業した。1947年1月9日に神有三木電気鉄道の駅となった。1988年3月27日に高架化され、現在の位置に移転され、同4月2日に北神急行が開業して連絡駅となった。北神急行開業当初は連絡改札があったが、2001年6月23日のダイヤ改正から同一ホームでの発着が開始され、中間改札は撤去された。

谷上

駅構内は神鉄がホーム2面3線、北神急行がホーム2面2線を使用している。

谷上

神鉄は下りが1・2番線で、3番線は上りと昼間時の上下電車発着に使用されている。1・2番線は、昼間時閉鎖され、朝夕ラッシュ時のみ使用される。

谷上

3番線は朝夕ラッシュ時は上り電車専用だが、昼間時は下り電車も発着するため、駅の前後に上下渡り線が設置されている。

谷上

北神急行はホーム2面2線を使用し、4番線は両側をホームで挟まれており、神鉄3番線と同一ホームでの乗り換えが可能だ。北神急行5番線も昼間時は閉鎖されている。

谷上

北神急行は谷上駅から三田方に引き上げ線が設置されており、朝夕ラッシュ時にはここで折り返す電車がある。

谷上

かつては神鉄がホーム2面4線、北神急行が1面2線を使用していたが、2001年6月23日ダイヤ改正で、神鉄と北神急行連絡改善のため、神鉄4番線を廃止して、ホームを拡張し、神鉄3番線と北神急行5番線が同一ホームで乗り換えられるよう改良した。

谷上

改札は地上にあり、ホームから改札へはエレベーター、エスカレーターが設置されている。

谷上

構内には北神餃子の店舗があり、乗り換えの合間に改札内で食事ができる。但し昼間時はホーム上での乗り換えとなるため、店舗に行くには改札階に下りなければならない。

谷上

改札は1ヶ所で、神鉄も北神急行も共用の改札となっている。有人改札で、駅業務は北神急行の係員が担当している。

谷上

ICカード対応の自動改札機と自動券売機が設置されている。

谷上

出口は1ヶ所で、駅北側に出られる。南側は山になっていて、山の裾野を阪神高速北神戸線が走っている。

谷上

駅前にはロータリーがあり、阪急バス、神姫バスの路線が乗り入れている。

谷上

駅前には県道15号有馬街道が走っていて交通量は多い。北側も山があるため、南北を山に囲まれた狭隘な地に駅がある。

谷上

西側には北神急行の車庫があり、その西側には阪神高速北神戸線と新神戸トンネルの箕谷ジャンクションがある。新神戸トンネルは北神急行と並行して三宮や生田川まで通っており、北神急行や神鉄に脅威の存在となっている。

谷上(神鉄) 乗車
年度 総  数 定  期 定期外 定期比率
2016年度 872 363 508 41.7%
2006年度 901 310 592 34.3%
対06年度比 96.7% 117.4% 85.9%  

谷上駅の神鉄有馬線の2016年度乗車人員は872人で、うち定期利用者は363人で、定期比率は41.7%となっている。谷上駅で乗り降りする人は意外に少ない。10年前の2006年度と比較すると全体で3.3%減、定期利用者は17.4%増、定期外利用者は14.1%減となっている。

谷上(北神) 乗車
年度 総  数 定  期 定期外 定期比率
2016年度 12,333 7,699 4,634 62.4%
2006年度 12,836 8,074 4,762 62.9%
対06年度比 96.1% 95.4% 97.3%  

谷上駅の北神急行の2016年度乗車人員は12,333人で、うち定期利用者は7,699人となっており、定期比率は62.4%となっている。定期利用者が多く、利用者の多くが神鉄からの乗り換えとみられる。10年前の2006年度と比較すると全体で3.9%減、定期利用者は4.6%減、定期外利用者は2.7%減となっている。

  

鉄道コム

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